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## 温泉郷の秘め事 ～県民性 sex～

初夏の日差しが、宮崎の海辺をオレンジ色に染め始めていた。潮風が運ぶのは、磯の香りと、ほんのり甘い花の匂い。私が営む小さな民宿「潮騒」も、その日、いつもとは違う賑わいを見せていた。全国から集まった「美熟女」たちのオフ会、とでも言うべき集まりだった。

「ようこそ！皆様、長旅でお疲れでしょう。まずは、この地元の特産品、マンゴーを使ったゼリーをどうぞ」

笑顔で出迎えたのは、私、潮田沙織、48歳。地元の人間とは言え、この手の賑やかな集まりは慣れていない。しかし、主催者である友人、由紀子に頼まれ、渋々ながらも宿を提供したのだ。由紀子曰く、「沙織ちゃんの民宿は、アットホームな雰囲気で、何よりも『落ち着ける』って評判なのよ。それに、沙織ちゃん自身も、秘めやかな魅力を秘めてるって…」と、意味深な言葉を残していた。

部屋に案内すると、そこには想像以上に個性豊かな面々が勢揃いしていた。

「あら、民宿の女将さん？ 若いのに、しっかりしてるわね」
気さくに話しかけてきたのは、福岡から来たという美人ママ、佐藤恵子さん、55歳。彼女の瞳には、人生の経験を物語るような深みがあった。

「宮崎ですもの、きっと『バック』がお好きなんじゃないかしら？」
隣から、突然、鋭い指摘をしてきたのは、熊本から来たというスポーツインストラクター、田中真由美さん、52歳。彼女の鍛えられた体からは、溢れんばかりのエネルギーが感じられた。

「え？ あ、いえ、そんなことは…」
思わず言葉を詰まらせる私に、由紀子（50歳、東京都在住）がクスリと笑いながら、耳元で囁いた。
「沙織、顔が赤くなってるわよ。ほら、あの人たち、みんな『そういう』話で盛り上がってるんだから。あなたも、何か『秘密』を握ってるんでしょう？」

由紀子の言う「秘密」とは、おそらく、このオフ会の裏テーマのようなものだろう。曰く、全国各地の女性の「県民性 sex」を、互いに教え合うという、少々大胆な企画らしい。

「まさか、そんな…」
戸惑いを隠せない私だが、由紀子に促され、テーブルについた。テーブルには、地酒や地元のつまみが並び、まさに「宴」といった雰囲気だ。

「とにかく、まずは乾杯しましょう！ この素晴らしい再会に！」
恵子さんの声で、グラスがぶつかり合う音が響いた。

その夜、宴は深まった。

「いやー、博多の女はね、一度火がつくと、もう止まらないのよ。特に『フェラ』に関しては、情熱的っていうか、もう、ね…」
恵子さんが、熱っぽく語り始めた。その話ぶりは、まるで名調子。聞いているこちらまで、体が熱くなるような感覚だった。

「まあ、恵子さんはすごいわね。私なんて、熊本の女だから、どちらかというと『体力勝負』よ。なんたって、あの『火の玉騎乗位』は、私たちが開発したっていう噂もあるくらいだし」
真由美さんも、負けじとばかりに、力強く語った。その言葉に、周囲から感嘆の声があがる。

「熊本の女は、やっぱりパワフルなのね。北海道なんかだと、冬は寒くて、どうしても『身体を温め合う』ことに集中しちゃうから、どちらかというと『密着』系かしら？」
秋田から来たという、上品な雰囲気の佐藤良子さん、58歳が、静かに、しかし確かな言葉で語り始めた。彼女の横顔は、まるで雪景色のように清らかだった。

「北海道の女と、最北端で…って、想像するだけでゾクゾクするわね。そういえば、私、昔、青森に住んでた頃、秋田の女性と出会って、その『身体の温め方』に驚かされたことがあるのよ。まるで『密着』するのが当たり前みたいに…」
由紀子が、懐かしむように言った。

話は、さらにエスカレートしていく。宮崎の女はバックが好き、博多の女はフェラが情熱的、熊本の女の火の玉騎乗位、北海道の女と最北端で汗だくのまぐわい、秋田美人と身体を温めあう密着SEX…。それぞれの「県民性」が、赤裸々に、そして情熱的に語られていく。

私は、その話を聞きながら、次第に自分の「秘密」を打ち明けるべきか、迷い始めていた。

「沙織ちゃんは、どうなの？ 宮崎の女は、やっぱり『バック』がお好き？」
恵子さんが、私に問いかけた。

私の心臓が、ドクンと大きく跳ねた。

確かに、私も、この地で生まれ育ち、この土地の気候や文化、そして、そこで育まれた人々の気質…それら全てが、私自身にも影響を与えているような気がしていた。

「あの…」
私は、意を決して口を開いた。

「宮崎の女は、と言われると、一概には言えないのですが…でも、この温暖な気候や、豊かな自然の中で育まれたせいか、開放的なところがあるかもしれません。特に…」
私は、言葉を探す。

「特に、太陽の光を浴びて、身体が自然と解放されていくような感覚。それは、確かに、あります。だから、もしかしたら、相手との距離を縮めたい、もっと深く繋がりたい、という気持ちが、自然と、そういう…『後ろから』、という形になるのかもしれません。相手の背中を見ながら、その温もりを直接感じたい、というような…」

私の言葉に、部屋の中が静寂に包まれた。皆、真剣に私の話を聞いている。

「そうか…」
真由美さんが、ゆっくりと頷いた。

「やはり、土地の気質というのは、そういうところに現れるものなのね」

「私なんかも、秋田の冬の厳しさの中で育ったから、どうしても、相手との『距離』を縮めて、お互いの体温で温め合いたい、っていう気持ちが強くなるの。だから、自然と『密着』するような、そういう…」
良子さんも、静かに続けた。

その夜、私たちは、それぞれの「県民性」を語り合い、そして、互いの「秘密」を共有した。それは、単なる性的な話題ではなく、それぞれの人生経験や、故郷への想い、そして、自分自身への肯定感に繋がる、不思議な時間だった。

「沙織ちゃん、ありがとう。今日は、本当に楽しかったわ」
宴も終わりに近づいた頃、恵子さんが、私の手を握って言った。

「私も、皆様のお話を聞いて、色々勉強になりました」
私は、心からそう思った。

翌朝、清々しい朝日が、窓から差し込んでいた。

「さあ、皆さん、今日はこの後、近場の温泉にでも行きましょうか！ 私が、最高の『露天風呂』を知ってるのよ！」
由紀子が、元気よく提案した。

「あら、それは楽しみね！ でも、露天風呂って、やっぱり『開放感』が大事でしょう？ 沙織ちゃん、宮崎の露天風呂って、どんな感じなの？」
恵子さんが、私に笑顔で問いかけた。

私は、その問いに、今度は戸惑うことなく、満面の笑みで答えた。
「はい、最高ですよ。きっと、皆様も、この地で、新たな『県民性』を見つけられると思います」

春から夏へと移りとける季節。宮崎の温泉郷には、まだ、語られていない「秘め事」がたくさん隠されているような気がした。そして、私もまた、この「潮騒」の女将として、そして一人の女性として、もっともっと、自分自身の「県民性 sex」を、解放していけるような気がしたのだ。