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## 愚かなおんな

雨の降る金曜日。OLの佐藤美咲（28）は、週末の予定に胸を膨らませながら、残業を終えようとしていた。空調の効いたオフィスは、静寂に包まれていた。美咲は、明日からの休日に備え、デスクの上を片付けていた。しかし、その静寂は、長くは続かなかった。

背後から忍び寄る足音。美咲は振り向いた瞬間、鋭い痛みを左腕に感じた。それは、注射器だった。抵抗する間もなく、意識が遠のいていく。

次に美咲が目覚めた時、彼女はオフィスの一室に縛られていた。手足を拘束するガムテープは、まるで彼女の自由を奪う呪縛のようだ。目の前には、制服姿の警備員、黒木（40）が立っていた。彼の顔には、狂気じみた笑みが浮かんでいた。

「よく来たな、佐藤さん。今日は君を思う存分楽しませてもらうよ」

黒木の言葉は、美咲の心臓を凍りつかせた。彼女は、自分が拉致されたことを理解した。週末の予定、楽しい未来は、全て黒木の歪んだ欲望によって奪われた。

黒木は、美咲の制服を一枚ずつ、丁寧に解き始めた。美咲の抵抗は、完全に無力だった。涙が頬を伝う。絶望と恐怖が、彼女の全身を締め付ける。

「抵抗しても無駄だよ。ここは、私だけの楽園だ」

黒木の言葉は、美咲の心を突き刺した。彼女は、この男の狂気に巻き込まれてしまったことを、痛感した。

黒木は、美咲の制服を完全に脱がせ、彼女の体をじっくりと見つめた。彼の視線は、欲望に満ちていた。美咲の体は、震えが止まらなかった。

「こんな美しい体なのに、こんな会社で働いているなんて、勿体無いね」

黒木は、美咲の胸を触り始めた。激痛と屈辱が、美咲の心を貫く。彼女は、絶叫したい衝動に駆られるが、声が出なかった。恐怖と絶望が、彼女の言葉を奪っていた。

黒木は、準備していたトロロ汁を美咲の体に塗り始めた。粘り気のあるトロロ汁は、美咲の肌を這い、不快感を増幅させた。その感触は、美咲の体中に広がり、彼女の抵抗心をさらに削ぎ落としていった。

「もっと抵抗したら、もっと痛い目に遭わせるよ」

黒木の言葉に、美咲は完全に屈服した。彼女は、もはや抵抗する力も、希望も持っていなかった。

黒木は、美咲の体を様々な方法で弄んだ。その行為は、美咲にとって、想像を絶する苦痛と屈辱だった。しかし、同時に、美咲の体からは、奇妙な快感が生まれてきた。それは、恐怖と屈辱が混ざり合った、異常な快感だった。

美咲の体は、黒木の行為によって引き裂かれ、傷つけられ、そして、満たされていった。彼女の悲鳴は、オフィスの中に響き渡った。しかし、誰もそれを聞く者はいなかった。

時間はゆっくりと流れ、やがて夜が訪れた。黒木は、疲れ果てた美咲を、そのままオフィスに放置した。美咲は、床に倒れ、意識を失っていた。

翌朝、清掃員がオフィスに来た時、彼女は惨状を発見した。美咲は、トロロ汁まみれで、裸の状態で、オフィスに倒れていた。彼女は、既に息絶えていた。

警察の捜査が始まり、黒木は逮捕された。事件の真相は、明るみに出された。美咲は、「愚かなおんな」として、世間の非難を浴びた。しかし、彼女の悲劇は、単なる「自業自得」では片付けられないものだった。

黒木の歪んだ欲望、社会の無関心、そして、美咲自身の脆さ。これらの要素が絡み合い、悲劇を生み出したのだ。美咲の死は、現代社会の闇を浮き彫りにした、一つの象徴だった。

オフィスに残されたトロロ汁の跡は、消えることなく、美咲の悲劇を語り続けていた。それは、忘れ去られることのない、永遠の証として。彼女の死は、多くの人の心に、深い悲しみと、そして、社会への疑問を残した。  美咲の「愚かさ」は、果たして彼女だけの責任だったのだろうか？  その問いは、今もなお、私たちの胸に突き刺さる。