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## 歪んだ絆　第一話：京都の面影

夕暮れの空が茜色に染まる頃、古民家風の家に、軽やかな足音が響いた。訪れたのは、五十代の田中誠一、人妻・美咲の義父だった。誠一はアナログ人間で、パソコンなど全く使わない。その古風な人柄は、デジタルネイティブな美咲の夫、健太とは対照的で、美咲にとっては貴重な心の拠り所となっていた。

美咲は、健太との結婚生活に不満を募らせていた。健太はIT企業に勤め、仕事熱心というより、仕事中毒と言えるほどパソコンに向かい合う日々だった。会話らしい会話はほとんどなく、性生活も希薄。そんな夫の姿に、美咲の心は空虚感を覚えていた。

「父さん、今日はありがとう。何か飲みます？」

美咲が笑顔でグラスに氷を落とす。誠一は、穏やかな笑顔で頷いた。

「美咲、今日はゆっくり話そうか」

二人は庭に面した縁側に座り、焼酎を酌み交わした。陽が沈み、空が暗くなるにつれ、美咲の言葉は饒舌になった。

「主人とは…もう、全然ダメなんです。結婚当初は違ったのに、最近はパソコンばっかり見てて…私のこと見てくれないんです」

美咲の言葉には、溜息のような悲しみが含まれていた。誠一は静かに美咲の話を聞き、時折優しく頷いた。

「実はね、父さん。母さんと結婚する前に、京都で素敵な人とお付き合いしてたんです」

美咲は、酔いのせいか、普段は口にしない秘密を打ち明けた。

「へえ、そうだったのか」

誠一は、穏やかな声で答えた。その言葉に安心したのか、美咲はさらに言葉を続けた。

「その人の京都弁…　あなたの京都弁を聞くと、その人のことを思い出してしまうんです」

美咲の言葉に、誠一は少しだけ照れたような表情を見せた。会話が進むにつれ、二人の距離は縮まっていった。焼酎のアルコールが、美咲の心の蓋を外していく。

「私…　したくてたまらないんです！」

美咲は、突然、そんな言葉を吐き出した。その言葉は、健太への不満、そして抑えきれない性的欲求の表れだった。誠一は驚いた表情で美咲を見つめた。

「アンタ、酔っ払ってんだろう！」

しかし、誠一の言葉は、怒りではなく、戸惑いを込めたものだった。美咲は、その戸惑いすらも誘引するように、誠一の体を舐め回し、男根に唇を押し当てた。

酔いも手伝い、美咲の行動は止まらなかった。誠一は、美咲の熱烈な行為に、戸惑いながらも、徐々に身を任せていくのだった。


## 歪んだ絆　第二話：欠陥物件の影

美咲は、新築で購入した家が欠陥物件だと主張し、不動産会社に苦情を申し立てていた。その対応に不満を持っていた美咲は、不動産会社社長である五十嵐と直接会うことになった。

五十嵐は、美咲のクレームを聞き終えると、意外な事実を告げた。

「実は、貴方の夫、健太さん…この家を現金で一括購入されていますが、その資金の出所が不明瞭なんです。脱税の疑いもあると…警察にも通報される可能性があります」

美咲は言葉を失った。健太の不倫の噂を聞いたことはあったが、脱税までするとは想像していなかった。五十嵐は、さらに続ける。

「奥さんのこの体…私にくれませんか？この件、口止め料として…」

美咲は言葉を失い、恐怖で体が震えた。五十嵐の言葉は、美咲の不安と怒りをさらに増幅させた。彼女は、健太の裏切りと、五十嵐の卑劣な提案に、絶望感を覚えた。

その夜、美咲は、健太が隠していた事実を知ったショックと、五十嵐からの脅迫に耐えきれずに、酒に溺れた。その様子を偶然、誠一が目撃した。誠一は、美咲の苦悩を察し、寄り添うように抱きしめた。

「美咲…大丈夫だ。俺が守ってやる」

誠一の言葉は、美咲にとって、唯一の光だった。誠一は、美咲の心を慰め、優しく抱きしめた。その温もりの中で、美咲は初めて、健太への憎しみと、誠一への感謝の念を同時に感じ取った。

しかし、その夜、誠一は美咲に、ある提案をした。

「変に抵抗なんかしないで、俺の女になれ」

誠一の言葉は、優しいものではなかった。美咲は、抵抗したが、誠一の強い肉棒が容赦なく押し込まれてきた。激しい痛みと、久しぶりの快楽が、美咲の体を揺るがした。

抵抗しながらも、美咲は、誠一の強さに身を任せていく。その夜、美咲は、健太への復讐と、誠一への屈服が混ざり合った複雑な感情に翻弄されながら、何度も絶頂を迎えた。


この出来事を境に、美咲の人生は大きく変わっていくことになる。  健太との関係は完全に破綻し、誠一との関係は、義父と娘という枠を超えていく。  しかし、その関係は、愛に基づいたものではなく、歪んだ欲望と、それぞれの傷つきが複雑に絡み合ったものであった。  そして、美咲は、その歪んだ絆に、いつまでも囚われていくのだろうか…