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## 京都からの逃避行

第一章　隣人の影

五月雨の京都は、普段とは違う静けさに包まれていた。鈴の音も、観光客の賑わいも、全てが薄く霞がかかったように聞こえ、見えた。  転勤で夫・健太郎が東京へ出張中のこの静寂は、恵美（35）には居心地が悪かった。京都への転居はまだ三ヶ月。慣れない土地、知らない隣人、そして何よりも、夫の不在。恵美は、故郷の温もりを恋しがっていた。

そんな時、隣に住む男性、五十嵐正志（49）の存在が大きくなった。優しい笑顔、物腰の柔らかさ、そして何よりも、彼の気遣いが恵美の心を癒してくれた。健太郎とは正反対のタイプ。寡黙で仕事一筋の健太郎とは違い、正志はよく話しかけてくれ、近所の美味しい店や、見どころを教えてくれた。

最初は近所付き合い程度の挨拶だったが、次第に正志は恵美に積極的に話しかけるようになった。夕食の支度の手伝いを申し出たり、買い物に付き合ったり。恵美は、夫の不在で寂しくなる心を、正志の優しさで満たされていた。彼の存在が、この見知らぬ土地で唯一の心の支えになっていた。

しかし、その優しさの裏に潜む影を、恵美は見落としていた。ある日、夫の出張が延びたとの連絡を受けた夜のこと。正志が、恵美の家に訪ねてきた。酔っていた。

「初めて見た時から…死んだ女房にそっくりで…一度でイイから…抱かしてくれ…」

酔いに任せて吐き出した言葉は、恵美の心に氷を突き刺した。

「何…何言ってるんですか！？」

恵美は、恐怖と驚きで言葉を失った。正志は、恵美の腕を掴むと、そのまま万年床へと押し倒した。

「今、奥さんとヤリたくて仕方ないんだよ！」

必死に抵抗する恵美。しかし、正志の力は強かった。抵抗もむなしく、恵美の体は乱暴に弄ばれた。

「そんな…汚いとこ舐めたらアカン…！」

涙が頬を伝う。抵抗は虚しく、屈辱の涙だけが流れ続ける。恵美は、ただただ耐えることしかできなかった。


第二章　義兄の執着

七回忌の法要を終え、恵美は義兄・哲也（40）に、現在の家を売却し、実家のある田舎に戻ることを相談した。健太郎の死、そして正志との出来事。京都での生活は、恵美にとって耐え難いものになっていた。

話を聞いた哲也は、突然恵美を抱きしめた。その腕は、正志とは違う種類の強さを秘めていた。

「今…求婚されてるんだよね？その男と一緒に福井に行くのか？」

哲也の声は、震えていた。

「彼が…そのうち離婚するって言うんで…」

恵美は、弱々しく答えた。哲也は、恵美の喪服の上から、執拗に股間を弄り始めた。

「俺はアンタの事が好きで…たまんないんだよ！」

恵美は抵抗するが、哲也の力は強すぎた。言葉は「やめて！」の繰り返しだが、身体は、哲也の執拗な愛撫に反応し始めていた。

「足開いて…俺にマンコ見せるんだ！」

哲也は、更に強引になっていく。恵美は、複雑な感情に揺れ動いていた。恐怖、恥辱、そして…抑えきれない本能的な何かが。

「欲しい…！もっと欲しいですー！」

ついに、恵美は抵抗をやめた。言葉とは裏腹に、身体は哲也を求めていた。  京都での出来事が、恵美の心を蝕み、脆くも壊れていく様を、哲也はただただ見守っていた。  彼女は、誰にも救いを求めることのできない、深淵に落ちていった。  そして、恵美は、新たな不幸の連鎖の始まりを予感することなく、ただ、その瞬間の快楽に身を委ねていった。