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総合婦人肌着メーカー株式会社ワコスケ製品開発室室長の田上義雄（たがみ よしお）は、48歳。年齢を重ねた分だけ、腹回りは増え、髪は薄くなったが、その瞳には、妥協を許さない情熱が燃えていた。今、彼の目の前には、次期商戦を賭けた新製品「シルキーエア」のプレゼン資料が置かれ、会議室には開発チームの女性社員たちが集まっていた。

「田上室長、そろそろプレゼンを始めましょうか」と、開発チームリーダーの倉田美咲（くらた みさき）が、落ち着いた声で言った。美咲は30代後半、キャリアウーマンとして優秀だが、田上とは長年の付き合いもあり、彼の奇妙な癖は理解している一人だった。

「ああ、そうだな。…では、皆様、新製品「シルキーエア」のプレゼンを始めよう」

田上は、自信に満ちた声で話し始めた。だが、彼の目は、資料に書かれたデータよりも、会議室の女性社員たちの脚、そして、彼女たちが試着する「シルキーエア」のパンストに釘付けだった。

「シルキーエアは、従来品に比べ、伸縮性、通気性、そして何より、着用感を大幅に改善しました！…見てください、この美しいシルエット！」

プレゼンの最中も、田上は女性社員たちが試着するパンストの滑らかな肌触り、そして、その下に隠された美脚を想像し、何度も心臓が高鳴るのを覚えた。彼は、中年男性として、そして開発室長として、自社製品への並々ならぬ愛情と、抑えきれない本能の葛藤に苛まれていた。

プレゼンは順調に進み、サンプル試着もほぼ終了した頃、予想外の事態が発生した。最大の難関だった「耐久性試験」の結果が、基準値を下回っていたのだ。発売延期は避けられない状況だった。

田上は、絶望に打ちひしがれた。長年の研究開発、チームの努力、全てが水の泡になるかもしれない。彼は、会議室の隅で、一人、深くため息をついた。

その時、美咲が、田上を励ますように言った。「室長、まだ諦めないでください。私たち、まだ何かできるかもしれません。」

美咲の言葉に、田上の脳裏に、あるアイデアが閃いた。それは、極めて危険で、常識はずれのアイデアだった。彼は、自分の全てを賭ける覚悟を決めた。

田上は、まず、開発チームの女性社員たちに、自らのアイデアを説明した。最初は戸惑っていた彼女たちも、田上の真剣な眼差しと、発売延期という危機感から、最終的には彼の提案を受け入れることにした。

田上の計画は、シンプルながらも大胆だった。「シルキーエア」の着用感を、自ら体験し、その魅力を、そして、製品の耐久性を改善するための具体的な要望を、トップである社長に直接訴えるというものだった。

翌朝、田上は、開発チームの女性社員たちと協力し、「シルキーエア」を着用した。そして、社長室へと向かった。社長は、田上を待ち構えていた。

「田上さん、一体どういうつもりだ？」社長は、田上の異様な姿に驚きを隠せない様子だった。

田上は、深呼吸をして、語り始めた。彼は、自らの体験を基に、「シルキーエア」の優れた着用感、そして、耐久性を向上させるための具体的な提案を、熱意を持って説明した。

説明の最中、田上の顔は赤くなり、額には汗が滲んだ。しかし、彼の眼差しは、決して揺るがなかった。社長は、最初は戸惑っていたものの、田上の熱意と、具体的な提案に次第に心を動かされていった。

数時間後、社長は、発売延期を撤回し、改良のための追加予算の承認を決定した。その理由は、田上の並々ならぬ情熱、そして、顧客視点に立った具体的な提案にあった。

「田上さん…君の情熱は、ワコスケの未来を照らすだろう」

社長の言葉は、田上の胸に深く響いた。彼は、開発チームの女性社員たちと抱き合い、喜びを分かち合った。

事件後、田上は社長から厳重注意を受けたものの、「シルキーエア」は無事に発売され、大ヒット商品となった。田上の「妥協なき情熱」と、それを支えた開発チームの努力が実を結んだのだ。彼は、これからも、女性たちの美しさを引き立てる製品開発に、情熱を燃やし続けるだろう。  そして、彼の「勃起」は、いつしか、情熱の象徴となり、ワコスケの伝説として語り継がれていくことになった。  ただし、社内会議での試着シーンに関しては、厳重に注意されることになったのは言うまでもない。