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## 姉妹の秘密、僕の隷属

「あー、もうダメだ。マジで就活、無理ゲーじゃん…」

大学四年生の春。僕、佐倉悠馬は、日々の企業説明会と面接の往復に心身ともに疲弊しきっていた。キラキラした未来を夢見ていたはずが、現実は厳しい倍率と容赦ない不採用通知の山。溜まりに溜まったストレスは、僕の精神を蝕んでいく。そんな時、僕が逃げ込む場所は、実家。そして、そこには僕にとって癒しであり、同時に禁断の果実でもあった二人の姉がいた。

長女のともか姉は、ふわりとした笑顔と、思わず見惚れてしまう豊かな胸が魅力的な、絵に描いたようなお姉さんだった。彼女の温かい眼差しと、包み込むような優しさに触れると、どんな悩みも軽くなる気がした。次女のあかり姉は、ともか姉とは対照的に、クールでツンとした態度が印象的だった。しかし、そのツンとした態度の裏には、時折見せる照れた表情や、時折見せる優しさが隠されており、それがまた僕を惹きつけてやまなかった。そして、彼女もまた、ともか姉に劣らぬ、いや、それ以上の巨乳の持ち主だった。

「ただいまー」

重い足取りで玄関を開けると、リビングからともか姉の声が聞こえてきた。

「おかえり、悠馬。顔色悪いわよ、大丈夫？」

心配そうに僕を見つめる、ふくよかな胸。その胸に顔を埋めたい衝動に駆られる。大学生活では、こんな風に素直に甘えることなんてできなくなっていた。

「ちょっと、色々あって…」

弱々しく呟くと、ともか姉は僕の肩にそっと手を置いた。

「そっか。大変ね。でも、いつでもお姉ちゃんに話していいのよ？」

その言葉と、優しく撫でられる背中に、僕の堪忍袋の緒がぷっつりと切れた。誰にも言えない、このどうしようもない不安と孤独感。それを、ともか姉の温かさに委ねたくなった。

「…ともか姉ちゃん、抱きしめてほしい…」

掠れた声でそう言うと、ともか姉は驚いた顔をしたが、すぐに僕を優しく抱きしめてくれた。彼女の柔らかな胸が僕の顔に触れる。その感触に、僕の理性は遠のいていった。

「悠馬…？」

戸惑いの声が聞こえる中、僕は、ともか姉の胸に顔を埋め、そのまま、抑えきれない衝動に身を任せてしまった。彼女の温かさ、優しさ、そして、その豊かな胸の感触。それは、僕が長年抱き続けてきた、言葉にできない欲求を刺激した。

その夜、僕ともか姉は、互いの温もりを確かめ合うように、一線を超えてしまった。後悔がないと言えば嘘になる。しかし、あの時の僕は、ただただ、安らぎと、そして、背徳的な興奮を求めていたのだ。

翌朝、ぼんやりとした頭でリビングに行くと、そこにいたのは、いつもは朝食に現れないあかり姉だった。そして、彼女の目は、普段のクールさとはかけ離れた、鋭い光を宿していた。

「…おはよう、悠馬」

その声には、微かな震えがあった。そして、僕の顔を見るなり、彼女は息を呑んだ。

「…昨日、ともかと、何があったの？」

その言葉に、全身の血が凍り付いた。まさか、バレた？ どうやって？

「え、いや、何も…」

しどろもどろになる僕を、あかり姉は冷たい視線で射抜いた。

「知らないとでも思ってる？ ともかの様子がおかしかったのよ。そして、あなたも。昨日の夜、二人の部屋から、何度か物音が聞こえてきたわ」

ああ、もうダメだ。僕の甘酸っぱい（？）悪夢は、こうして幕を開けたのだ。

「…ごめんなさい、あかり姉」

絞り出すような声で、僕は全てを告白した。就活のストレス、ともか姉への甘え、そして、あの夜のこと。あかり姉は、静かに僕の話を聞いていた。しかし、その表情は、怒りよりも、深い悲しみと、そして、ある種の諦めを滲ませていた。

「…そう。…わかったわ」

そう言って、あかり姉は、ふらりと部屋を出て行った。残された僕は、どうすればいいのか分からず、ただただ、呆然としていた。

しかし、数時間後、あかり姉が戻ってきた。その手には、一枚の書類があった。

「これは…？」

「条件よ」

あかり姉は、冷たい声で言った。

「二度と、ともかとそういう関係にならないこと。そして…」

彼女は、書類を僕に突きつけた。そこには、見慣れない単語が並んでいた。

「『秘密保持契約』？ そして、『従僕契約』？」

「そう。このことは、誰にも口外しない。そして、私が認める範囲で、私の言うことを聞く。もし、この契約に違反した場合、あなたの就職活動に影響が出ることも、私は証明できるわ」

彼女の目は、冷酷なまでに僕を見据えていた。そして、その言葉の裏には、彼女がどれほどのショックを受け、どれほどの覚悟を決めたのかが、ひしひしと伝わってきた。

「…どうして…そんなことを…」

「あなたのためよ。そして、ともかのため。そして…」

彼女は、言葉を詰まらせた。

「…私のため」

その言葉の真意は、その時はまだ理解できなかった。しかし、僕は、彼女の言葉に逆らうことができなかった。就職活動への不安、そして、あの夜の背徳感。それらが混ざり合い、僕の意思は、あかり姉の前に脆くも崩れ去った。

「…わかりました。従います」

その言葉を口にした瞬間、僕の人生は、大きく、そして、取り返しのつかない方向へと舵を切った。

それからの日々は、まさに地獄だった。あかり姉の「従僕」としての生活が始まったのだ。朝は彼女の世話。昼は、彼女の指示に従って、 errands をこなす。夜は、彼女の望むままに、彼女に仕える。

「悠馬、このコーヒー、温度が足りないわ」

「悠馬、さっき頼んだ書類、どこに置いたの？」

「悠馬、ちょっと、その…」

彼女の命令は、時に理不尽で、時に恥ずかしいものだった。しかし、僕は、契約に縛られ、逆らうことができなかった。ともか姉は、僕の異変に気づいているようだったが、あかり姉の鋭い視線に、何も言えずにいるようだった。

そして、あかり姉の「望み」は、徐々にエスカレートしていった。彼女の命令は、単なる雑用から、僕の精神を直接的に揺さぶるものへと変化していった。

「悠馬、正座して。今日の私の機嫌を、言葉で表現してみて」

「悠馬、私のために、あなたの恥ずかしい過去を話して」

「悠馬、私に、あなたの一番嫌なところを言って。それを、私が、あなたのために、上書きしてあげる」

彼女の言葉は、僕の弱点を的確に突き、僕を追い詰めていった。そして、彼女の巨乳は、僕にとって、ただの「魅力」ではなく、僕を支配するための「道具」となっていった。彼女は、時折、無遠慮に僕の服に手を伸ばし、僕の身体に触れた。それは、命令というよりも、所有欲の表れのように見えた。

「…あかり姉、もう、やめて…」

そう呟くと、あかり姉は、冷たい微笑みを浮かべた。

「やめる？ まだ、始まったばかりよ、悠馬。あなたは、私のものになるのよ」

彼女の言葉に、僕は、逃げ場のない絶望を感じた。これは、地獄なのか？ それとも、彼女なりの愛の形なのか？

ある夜、いつものようにあかり姉に仕えていると、彼女が突然、僕の手を握った。その手は、驚くほど冷たかった。

「…悠馬。…貴方、本当に、ともかのことが、好きなの？」

その質問に、僕は、言葉に詰まった。あの夜のともか姉への行為は、確かに、僕の心の隙間を埋めてくれた。しかし、それは、一時の安らぎに過ぎなかったのかもしれない。

「…わからない。でも、ともか姉ちゃんには、優しくされた。…あの時、僕は、一人じゃなかった」

そう答えると、あかり姉は、静かに涙を流した。

「…そう。…一人じゃなかった、のね」

彼女の涙は、僕の胸に突き刺さった。彼女は、僕を支配するために、この契約を結んだのではない。彼女もまた、孤独だったのかもしれない。ともか姉との関係を、誰よりも近くで見て、傷つき、そして、自分なりの方法で、僕を繋ぎ止めようとしたのかもしれない。

「…あかり姉。…僕、あかり姉のことも、大切にしたい」

その言葉は、本心だった。彼女の冷たさの裏にある、痛みを、僕は感じ取っていた。

あかり姉は、僕の言葉に、しばらく何も言わなかった。そして、ゆっくりと顔を上げた。その目には、まだ涙が残っていたが、以前のような冷たさは、もうなかった。

「…本当に？」

「うん。だから、もう、こんな契約、やめようよ。…二人で、ちゃんと、話そう」

あかり姉は、僕の言葉に、ただ、頷いた。

この後、僕の私生活がどうなるのか、それはまだわからない。しかし、あの冷たい「従僕契約」は、僕たちの関係に、確かに変化をもたらした。それは、地獄への一歩だったのかもしれない。しかし、もしかしたら、それは、新しい関係を築くための、歪んだ、しかし、唯一の道だったのかもしれない。

ともか姉の温かさ、あかり姉の孤独。そして、僕の弱さ。それらが複雑に絡み合った、この奇妙な関係は、まだ始まったばかりだ。僕はこの地獄から、そして、この奇妙な愛から、果たして抜け出すことができるのだろうか。いや、もしかしたら、この地獄こそが、僕たちが本当に求めていた、歪んだ楽園なのかもしれない。