お隣さんの夜の営み、気になりませんか？4【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 満ち月と、かすかな湯気

「ねぇ、この梅酒、去年漬けたやつだけど、ちょうどいい頃合いじゃない？」

夕餉の片付けを終えた夫、健一（72歳）が、妻の和子（70歳）に声をかけた。食卓には、二人で囲んだ質素ながらも滋味深い夕食の残りが並んでいる。健一は、戸棚から取り出した年代物の梅酒の瓶を手に、満足げに微笑んだ。

和子は、丁寧に食器を拭きながら、「ええ、きっとね。あなた、あの頃は随分張り切って漬けてたもの」と、過去を懐かしむように応えた。あの頃、とは、二人がまだ三十代だった頃だ。健一が趣味で始めた梅酒作りは、和子との生活に彩りを添えてくれた。毎年、二人で梅を選び、丁寧に漬け込む作業は、彼らにとってささやかな儀式のようなものだった。

「張り切るのも無理ないさ。君が、その梅酒を飲むと、いつもより少しだけ、熱を帯びてくれたからね」

健一は、和子の肩にそっと手を置いた。その手は、長年の月日を経ても、まだ温かく、そして力強かった。和子は、健一の手に自分の手を重ねる。指先が触れ合うたびに、かすかな電流が走るような感覚。それは、若い頃の情熱とは違う、もっと静かで、それでいて確かな温もりだった。

「もう、そういうことばかり言うんだから」

和子は、照れたように俯いた。しかし、その頬は、ほんのりと桜色に染まっている。健一は、そんな和子の様子を見て、愛おしさで胸が満たされるのを感じた。

「さあ、お風呂にしようか。今日の満月は、綺麗だよ」

健一は、和子の手を引いて、浴室へと向かった。湯気にもやされた鏡には、二人の皺の刻まれた顔が映っている。しかし、その瞳の奥には、何十年も変わらない、互いへの愛情が宿っていた。

湯船に浸かり、二人は静かに月を眺めた。窓の外に広がる漆黒の空には、満月が宝石のように輝いている。その柔らかな光が、浴室の湯気と混じり合い、幻想的な空間を作り出していた。

「健一さん、あのね」

和子は、浴槽の縁にもたれかかり、健一の顔を見上げた。

「時々、思うの。私たち、こんなに長い間一緒にいるのに、まだお互いのこと、全然知り尽くせていないんじゃないかって」

健一は、静かに微笑んで、和子の頭を優しく撫でた。

「それは、良いことだよ。もし、すべてを知り尽くしてしまったら、それはもう、探求する楽しみがなくなってしまうだろう？君は、俺にとって、いつまでも新しい発見のある、未知なる世界なんだ」

和子は、健一の言葉に、胸の奥が温かくなるのを感じた。若い頃は、相手のすべてを理解したい、という独占欲のようなものが強かった。しかし、年を重ねるにつれて、相手のすべてを受け入れ、そして、まだ見ぬ一面を静かに見守る、という優しさに変わっていった。

「でも、知りたいことは、たくさんあるわ」

和子は、健一の耳元にそっと囁いた。その声は、湯気で湿った空気に溶け込んでいく。健一は、和子の言葉の真意を理解し、顔を赤らめた。

「俺だって、君のすべてを知りたい。いや、知りたいというよりは、君と共に、すべてのことを体験したいんだ」

健一は、和子の手を握りしめた。その指先は、まだ熱を帯びていた。

「そろそろ、お風呂から上がろうか」

二人は、ゆっくりと浴槽から立ち上がった。湯気でぼやけた世界は、二人の間にかすかな色香を漂わせていた。

寝室へと戻ると、和子は、健一のために、特製の梅酒を用意していた。グラスに注がれた黄金色の液体は、月明かりに照らされて、キラキラと輝いている。

「いただきます」

二人は、静かにグラスを傾けた。口の中に広がる、甘酸っぱく、そして芳醇な香り。それは、二人の人生そのもののように、深みと重みを持っていた。

「やっぱり、美味しいわね」

和子は、恍惚とした表情で呟いた。

「君の笑顔が、一番のご馳走だよ」

健一は、和子の頬にそっと触れた。その指先は、まだ震えていた。

「健一さん、あのね」

和子は、再び健一の顔を見つめた。その瞳は、月明かりに照らされて、キラキラと輝いている。

「私たちは、もう、若い頃みたいには、なれないのかもしれない。でも、それでも、私は、あなたを求めるわ」

健一は、和子の言葉に、静かに頷いた。

「俺もだよ、和子。君を求める気持ちは、若い頃よりも、もっと深く、もっと強くなっている」

夜は更けていく。窓の外では、満月が静かに輝いている。二人の間には、かすかな湯気と、そして、数十年経っても色褪せない、互いを求める熱が満ちていた。

「ねぇ、健一さん」

和子は、健一の腕にそっと寄り添った。

「いつか、私たちが、この世を去る時まで、ずっと、こうしていたい」

健一は、和子の言葉に、静かに微笑んで、彼女を抱きしめた。

「俺もだよ、和子。君と共に、いつまでも」

二人の体温が、静かに溶け合っていく。それは、熟年夫婦の、静かで、そして、熱い愛の形だった。お隣の夫婦も、きっと、今夜、満月を見上げながら、互いを求めていることだろう。そして、その求めている形は、若い頃とは違う、もっと深くて、もっと穏やかなものなのかもしれない。

寝室には、梅酒の芳醇な香りと、二人の静かな吐息だけが響いていた。それは、数十年という歳月を共に重ねてきた、熟年夫婦の、変わらないセックス事情の、ほんの一コマだった。彼らにとって、セックスとは、単なる肉体的な行為ではなく、互いを慈しみ、そして、人生を分かち合う、かけがえのない時間だったのだ。