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■ 鋼鉄のリングに散るプライド

場内アナウンスは、まるで獣の咆哮のように響き渡っていた。「次なる試合は、我らが誇る最強の男、鉄拳のアルフレッド対、謎多き女戦士、紅蓮のサラ！」観客席は熱狂の渦に包まれ、歓声が嵐のように吹き荒れる。リング中央には、全身を鋼のような筋肉で覆ったアルフレッドが仁王立ちしていた。その瞳には、揺るぎない自信と、勝利への飢餓感が宿っている。対するサラは、全身を深紅のコスチュームに包み、その美貌とは裏腹に、妖しくも危険なオーラを放っていた。

ゴングが鳴り響いた。アルフレッドは咆哮と共に突進し、その巨腕を振り下ろす。しかし、サラは軽やかな身のこなしでそれをかわし、背後から鋭い蹴りを見舞った。アルフレッドの顔に一瞬、驚愕の色が走る。この女、ただ者ではない。

試合は激しさを増していった。アルフレッドの豪快なパンチがサラの頬をかすめ、サラの素早い回し蹴りがアルフレッドの脇腹を捉える。リング上は、金属音と肉体がぶつかり合う鈍い音が響き渡る。観客は息を呑み、固唾を飲んでこの死闘を見守っていた。

しかし、戦況は次第にサラ有利に傾いていく。アルフレッドの猛攻も、サラの冷静な防御と巧みなカウンターの前に、徐々にその勢いを失っていった。そして、決定的な瞬間は唐突に訪れた。アルフレッドの隙を突いて、サラは懐に飛び込むと、その技ありの蹴りをアルフレッドの腹部に叩き込んだ。

「ぐっ…！」

アルフレッドの巨体がよろめいた。その膝が、リングに落ちる寸前、サラはさらに追撃を加える。今度は、アルフレッドの股間へ、正確無比な蹴りが炸裂した。

「あぁっ…！！」

アルフレッドの顔が苦悶に歪む。その声は、今までの勇ましい雄叫びとは似ても似つかない、情けない悲鳴へと変わっていた。観客席から、どよめきが起こる。

サラは、倒れ伏したアルフレッドにゆっくりと近づく。その顔には、勝利の喜びとは違う、冷酷な微笑みが浮かんでいた。彼女は、アルフレッドの敗北を嘲笑うかのように、ゆっくりと彼のパンツに手を伸ばす。

「…まさか、こんなところで終わりだなんてね。」

サラの吐息が、アルフレッドの耳元をかすめる。アルフレッドは、屈辱と痛みに顔を歪めながら、抵抗しようとする。しかし、もはや力は残っていない。サラは、アルフレッドのパンツを乱暴に剥ぎ取った。

「これは、敗北の印よ。」

サラは、剥ぎ取ったパンツをリングに投げ捨てた。アルフレッドのプライド、そして男としての尊厳は、その無様な姿と共に、リングの上に無残に散り散りになった。観客席からは、歓声とは異なる、異様な興奮の声が聞こえてくる。

サラは、アルフレッドの股間を、まるで壊れ物を扱うかのように、しかしそこには侮蔑の念が込められた指先で弄り始めた。アルフレッドは、屈辱に顔を伏せたまま、ただ耐えることしかできなかった。彼の心の中では、これまでの栄光、そしてこれから描いていた未来が、音を立てて崩壊していくのを感じていた。

「ふふ…、もっと苦しみなさい。」

サラの囁きが、アルフレッドの耳に突き刺さる。彼女は、アルフレッドの敗北を、そして彼の失われたプライドを、存分に楽しんでいた。その表情は、快楽に満ち溢れ、まるで享楽的な獣のようだった。

「さあ、このまま終わりにするのは、あまりにもつまらないわ。」

サラの目が、冷たい光を宿した。彼女は、アルフレッドの屈辱を、さらに深めることを決めたのだ。

「お前は、もう戦えない。だから、お前という存在そのものを、消し去ってあげる。」

サラの言葉に、アルフレッドは恐怖を感じた。彼女の言葉の裏に潜む、底知れぬ凶暴性を感じ取ったのだ。

「いや…！やめろ…！」

アルフレッドは、かすれた声で懇願する。しかし、サラには届かない。彼女の目的は、アルフレッドの敗北を、そして彼のプライドの完全崩壊を、言葉通り、そして文字通りに、証明することだった。

サラの指先が、アルフレッドの急所を、さらに強く、そして痛みを伴うように弄び始める。アルフレッドの全身が痙攣し、絶叫ともつかない呻き声が漏れた。彼の視界は、黒い靄に覆われ、思考は麻痺していく。

「これで、お前のすべては、私のものよ。」

サラは、アルフレッドの股間を、さらに激しく、そして容赦なく弄び続けた。アルフレッドの理性は、完全に失われ、ただ純粋な苦痛と屈辱に身を任せるしかなかった。

その瞬間、リング上は、観客の狂騒とは裏腹に、静寂に包まれた。アルフレッドの抵抗は、完全に止まった。彼の巨体は、リングの上に力なく横たわっていた。その顔は、もはや強靭な戦士のそれではなく、ただ苦痛と屈辱に歪んだ、無残な姿を晒していた。

サラは、アルフレッドの股間から手を離し、その冷たい指先で、彼の顔に触れた。

「…残念だったわね、鉄拳のアルフレッド。お前のプライドは、このリングの上で、私の手によって、完全に崩壊した。」

サラは、アルフレッドの無力な姿を見下ろし、その瞳に、勝利と、そしてさらに深い、純粋な凶暴性を宿していた。彼女は、この試合で、ただ勝利しただけではなかった。一人の男の、すべての尊厳を奪い去り、その魂までも、このリングの上に、儚く散り散りにしたのだ。

観客席からは、もはや歓声は聞こえない。ただ、静かな、そしてどこか恐ろしさを感じさせるざわめきだけが、場内を支配していた。紅蓮のサラは、その冷酷な微笑みを湛え、リングの中央で、静かに、しかし圧倒的な存在感をもって、立っていた。鋼鉄のリングは、今、一人の男のプライドの墓標となっていた。