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## 灼熱の診察室

蝉の声がアスファルトの熱気を揺らしていた。都内のとあるクリニック。医者である僕は、近年の異常な暑さに辟易しながら、分厚いカルテに目を落としていた。今日は、パートのスーパー店員、かなさんの診察だ。30代前半、160cm。スタイルは抜群で、初見ではモデルかと見紛うほどだ。

「かなさん、どうぞお入りください」

ドアが開くと、涼やかな風と共に、かなさんが現れた。白いブラウスにタイトスカート。すらりとした手足、細いウエスト。まるで絵画から抜け出してきたような美しさだ。しかし、その顔には微かな倦怠感が漂っていた。

「先生、こんにちは。なんだか、体がだるくて…」

鼻をすする音に、僕は風邪の初期症状を確信した。熱中症の患者が連日運び込まれるこの猛暑の中、外で働く彼女の体調も心配だった。

「熱は、37度2分。扁桃腺の腫れもありませんね。鼻水も出ていますから、季節の変わり目の風邪でしょう。無理なさらないでくださいね」

診察は淡々と進んだ。ペンライトで喉を照らし、聴診器をあて、触診。彼女の体は、日差しを浴びて熱を帯びたスーパーの店内で、必死に体温調節を試みていたのだろう。その細い体に、微熱がこもっているのが伝わってきた。

「スタイル、本当に綺麗ですね。モデルさんみたい」

思わず口にしてしまった言葉に、彼女は少し恥ずかしそうに微笑んだ。

「ありがとうございます。でも、ただのスーパーのパートですよ」

その言葉とは裏腹に、彼女の体は、見事に計算された曲線を描いていた。身長160cm、バスト86cm、ウエスト59cm、ヒップ86cm。完璧なプロポーション。妊娠線も、下腹部の陰毛も、彼女の体には存在しない。普段からのケアが徹底されていることが伺えた。歯石の付着も少なく、オーラルケアも万全。膣分泌液を調べた結果、性病にも感染していない。ただ、少し腹部の脂肪が気になった。運動不足だろうか。

僕は、スレンダーな女性よりも、少し肉付きの良い女性の方が好みだった。つまり、かなさんは、僕のドストライクだったのだ。こんなに完璧な体と美しい顔を持っているのに、既婚者なのが残念でならない。しかし、その残念な気持ちが、妙な興奮を呼び起こした。

「腹部の脂肪が少し気になりますね。軽い運動を取り入れてみてはどうでしょう？」

診察の合間、僕は彼女の腹部にそっと手を添えた。ひんやりとした肌触り。その下には、わずかな脂肪の層が、柔らかな感触を伝えてくる。

「そうですね…仕事が終わると、どうしても疲れてしまって」

彼女の声は、甘く、どこか気だるげだった。その声に、僕の心臓は微かに鼓動を早めた。

「この暑さですから、無理もありません。でも、少しだけ、体を動かす時間を作ると、気分転換にもなりますよ。例えば、寝る前に軽いストレッチとか…」

僕は、言葉を選びながら、彼女の体に触れる機会を伺った。診察は、次第に僕の個人的な願望を反映したものへと変化していく。

「念のため、もう一度、喉の様子を見せてください」

ペンライトの光が、彼女の奥へと差し込む。その喉は、微かに赤みを帯びていた。

「やはり、風邪の初期症状ですね。鼻水も出ていますから…」

僕は、ニトリル手袋をはめた指先で、彼女の喉をそっと触診した。ひんやりとした感触。その奥に、微かな熱が宿っている。

「胸のあたりも、少し熱いようですね。念のため、触診させてください」

僕は、彼女のブラジャーにそっと手をかけた。彼女は、微かに身じろぎしたが、抵抗する様子はなかった。レースの隙間から覗く乳房は、滑らかで、弾力に富んでいた。乳首は、微かに膨らみ、興奮の兆候を見せている。

「…先生、これは、何かの病気ですか？」

彼女の声は、かすかに震えていた。

「いえ、大丈夫ですよ。ただ、少し、胸のあたりが熱くなっているようですので…」

僕は、彼女の乳首を、指先で優しく弄んだ。彼女の体は、微かに痙攣した。

「…先生、私、妊娠はしていないんですが…」

彼女の言葉に、僕は一瞬、息を呑んだ。まさか、僕の意図を悟っているのか。

「妊娠は…していませんよ。ただ、少し、胸のあたりの状態を詳しく調べる必要がありまして…」

僕は、必死に平静を繕った。しかし、僕の体は、既に彼女の魅力に抗えなくなっていた。

「パンツを脱いでもらえますか？ 念のため、下腹部も診察させてください」

彼女は、ゆっくりと、スカートの裾をめくり上げた。そして、下着に手をかけた。

「…先生、本当に、大丈夫なんですよね？」

その瞳は、不安と、そして、微かな期待の色を宿していた。

僕の診察は、熱帯夜の熱気のように、次第に濃厚なものへと変わっていく。この異常な暑さは、僕の理性を溶かし、隠されていた欲望を呼び覚ます。

「大丈夫ですよ。安心して…」

僕は、彼女のパンツを、ゆっくりと引き下げた。そこには、処理済みの陰毛と、滑らかな肌が現れた。

「…先生、」

彼女の声が、甘く響く。

「…熱、測りましょう」

僕は、体温計を手に取り、彼女の脇に差し込んだ。しかし、それは、体温を測るためのものではなかった。

診察室の窓の外では、蝉がけたたましく鳴き続けている。この灼熱の診察室で、僕とかなさんの間には、見えない熱が渦巻いていた。

「…先生、私、もう、大丈夫です…」

彼女の言葉は、微かな喘ぎと共に、消えた。

その後、処置室へと移動した僕たちの間では、言葉を失うほどの出来事が繰り広げられた。綿棒が、彼女の体から採取された秘密を物語る。防護服を纏った僕の手は、彼女の体を丹念に探り、その滑らかな肌、弾力のある乳房、そして、秘められた蜜の味を確かめていく。

「…先生、私、もう、耐えられません…」

彼女の言葉は、もはや、風邪の症状を訴えるものではなかった。

僕は、彼女の唇に、自分の唇を重ねた。熱い吐息が、部屋の空気を震わせる。彼女の体は、僕の腕の中で、蕩けるように弛緩していく。

この猛暑は、僕の理性を奪い、隠されていた獣性を解き放った。そして、目の前にいる美しい女性は、その獲物だった。

「…先生、私、もう、限界です…」

彼女の喘ぎ声は、次第に高まっていく。僕の体も、彼女の熱に呼応して、高ぶっていた。

この灼熱の夜は、まだ始まったばかりだ。

「…先生、私、もう、限界です…」

彼女の体は、僕の指先から、伝わる熱に、震えていた。

「…先生、私、もう、限界です…」

僕の診察は、次第に、診察の範疇を超えていく。

「…先生、私、もう、限界です…」

蝉の声は、次第に遠ざかり、僕たちの世界には、熱と喘ぎ声だけが響き渡る。

「…先生、私、もう、限界です…」

そして、僕たちの関係は、医者と患者という関係を超え、ある種の共犯関係へと変貌していく。

「…先生、私、もう、限界です…」

この、異常な暑さの中で、僕たちは、互いの体温を求め、彷徨い続ける。

「…先生、私、もう、限界です…」

僕のカルテには、風邪の診断しか書かれないだろう。しかし、僕の記憶には、この熱帯夜の診察室で繰り広げられた、もう一つの「診療」の記録が、永遠に刻み込まれるだろう。