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硫黄の香りが鼻腔をくすぐり、思考を鈍らせる。湯気は白く、しっとりと肌を濡らし、露わになった裸体をさらに艶めかしく見せた。湯船の縁に腰掛けた女たちの肌は、湯の熱で赤みを帯び、艶やかに光る。彼女たちの瞳は、湯気の中にぼんやりと揺らめき、どこか遠くを見つめているようだった。

「子宮の奥に、あなたの遺伝子を刻んでください…」

誰かが囁いた言葉が、湯気の中に溶け込んでいく。それは、禁断の果実を求める甘く、しかし危うい響きを持っていた。五人の女たちは、皆、美しい人妻だった。それぞれに夫がおり、家庭がある。しかし、この場所、この時間、彼女たちはただ、欲望に身を任せるために集まっていた。

湯船には、男が一人。彼は、彼女たちの熱い視線を受け止めながら、静かに身を横たえていた。その肉体は力強く、男の匂いを放っている。女たちは、その男の存在を、まるで救世主のように、あるいは悪魔のように見つめていた。

「あなたの精を、私にください…」

もう一人の女が、掠れた声で男に懇願する。彼女の瞳は、男の鋭い視線に捉えられ、逃れることができない。背徳と罪悪の虚像が、湯気の中から現れては消えていく。しかし、彼女たちはもう、それに囚われることをやめていた。ただひたすらに、男の精を欲していた。

男は、ゆっくりと女たちの間に身を滑り込ませた。湯気がさらに濃くなり、視界を遮る。女たちの吐息だけが、湯気の中に響き渡る。それは、甘く、しかし切ない音色だった。

「この子宮に、あなたの種を植え付けて…」

ある女が、自身の腹をそっと撫でながら、男に囁く。彼女の瞳には、かすかな期待と、そして諦めの色が混じっていた。彼女たちは、この行為がもたらす結果を知っている。それでも、彼女たちはこの一瞬を求めていた。

男の指が、女の肌を滑り、ゆっくりと奥へと向かっていく。女は、その感覚に身を震わせ、声を殺して喘いだ。湯気の中で、彼女たちの背徳と罪悪は、享楽へと形を変えていく。

「もっと…もっと、私に…」

女たちの声が、湯船の中で混ざり合い、一つの大きなうねりとなっていく。男は、そのうねりの中心で、無言のまま、ただひたすらに彼女たちの欲望を満たしていく。白く細い、しなやかな裸体が、男の力強い肉棒に貫かれ、享楽の渦へと落ちていく。

湯船の外では、静かな夜が更けていく。しかし、この湯船の中では、熱い欲望が渦巻き、理性の壁が崩れ去っていく。彼女たちは、この夜が明けることのないようにと願っていた。そして、男の精が、彼女たちの身体に、そして心に、深く刻み込まれることを。

彼女たちの背徳と罪悪は、もはや虚像ではなかった。それは、現実となり、彼女たちの身体を、そして魂を、熱く焦がしていく。湯気はさらに濃くなり、彼女たちの吐息が、湯船の中で混ざり合う。それは、禁断の果実の味。そして、二度と戻ることのない、甘く、しかし切ない宴の始まりだった。

夜は、まだ始まったばかりだった。湯気の中で、彼女たちの背徳と罪悪は、享楽へと形を変え、男の精を求め続けていた。子宮の奥に刻まれる遺伝子。それは、彼女たちにとって、罪であり、そして、生であるかのようだった。