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「まさか、こんな形で再会するなんてね。」

グラスを傾けながら、美奈子は目の前の彼、健一を見つめていた。大学時代のサークルの同期。卒業して以来、連絡先を交換する間もなく、まさか30年ぶりに同窓会で顔を合わせることになるなんて、夢にも思わなかった。

「本当に久しぶりだ。美奈子、全然変わらないな。」

健一の言葉に、美奈子は苦笑いを浮かべた。変わらない？そんなはずはない。あの頃は、まだ学生で、未来への希望に胸を膨らませていた。今は、離婚を経験し、一人娘も独立し、人生の折り返し地点を過ぎている。

「健一こそ、全然変わらないじゃない。あの頃のまま、少しも老けてない。」

お世辞だとわかっていながらも、美奈子は嬉しかった。健一は、大学時代、彼女が密かに想いを寄せていた先輩だった。卒業間際、告白しようと思っていた矢先に、彼は就職で遠くへ行ってしまい、そのまま連絡が途絶えてしまったのだ。

同窓会は、二次会も終わり、残っているのは数人だけだった。美奈子と健一、そして、大学時代はあまり親しくなかったが、今は共通の知人として繋がっている由紀、そして、彼女の夫である浩。

「もう遅いし、そろそろ帰ろうか。」

浩が席を立ちながら言った。由紀は、少し酔っているのか、健一に絡みついている。

「健一、あんた、全然変わってないね〜。昔からモテモテだったもんね。」

由紀の夫である浩は、そんな妻の様子を苦々しげに見ている。

「由紀、もういい加減にしろよ。」

浩が由紀を引っ張るようにして、店を出ようとした。その時、健一が美奈子の腕を掴んだ。

「美奈子、もう一杯だけ、どうだ？」

健一の突然の誘いに、美奈子の心臓がドキリとした。断る理由はない。いや、断りたくなかった。

「ええ、いいわよ。」

残ったのは、美奈子と健一、そして、由紀と浩だけだった。先ほどとは打って変わって、由紀と浩は静かにお酒を飲んでいる。

「美奈子、ずっと一人だったのか？」

健一が、静かに尋ねてきた。

「ええ、二年前に離婚したの。子供も独立したし。」

「そうか…俺も、三年前に妻と別れたんだ。」

健一の言葉に、美奈子は驚いた。まさか、彼も同じように人生の岐路に立たされていたなんて。

「お互い、大変だったね。」

「ああ。だから、今、こうして再会できたことが、なんだか不思議で、嬉しい。」

健一の瞳が、美奈子をじっと見つめている。その視線に、彼女は胸の奥が熱くなるのを感じた。

「本当のことを言うとね、美奈子。ずっと、君のことを考えていたんだ。」

健一の言葉に、美奈子の心臓が早鐘を打った。

「まさか…。」

「昔から、君に惹かれていた。卒業間際に、告白しようと思っていたのに、タイミングを逃してしまって。それからも、ふとした時に、君のことを思い出したんだ。」

健一の言葉は、美奈子の心の奥底に眠っていた、あの頃の淡い初恋を呼び覚ました。

「私も、健一のことが、ずっと好きだった。」

美奈子は、思わず本音を口にしてしまった。健一は、驚いた顔をしたが、すぐに優しく微笑んだ。

「そうか…。」

その夜、由紀と浩が先に帰った後、美奈子と健一は、二人きりで話し続けた。お互いの人生、仕事、そして、孤独。隠していた本音を、すべてぶつけ合った。

「美奈子、本当のことを言うと、誰よりも何よりも、あなたのチンポに逢いたくて、舐めたくて、挿入れたくて。」

健一の突然の告白に、美奈子の顔に火照りが走った。あの頃、憧れていた先輩が、今、自分の目の前で、こんなにも率直に欲望をぶつけてくる。

「健一…。」

美奈子の声は、震えていた。

「正直、この同窓会で、君に再会できた時、ずっと我慢していたものが、一気に溢れ出したんだ。君と、もう一度、あの頃のようになりたかった。いや、それ以上の関係になりたかった。」

健一の言葉は、美奈子の奥底に潜んでいた欲望を、さらに刺激した。別れた夫との関係は、冷え切っていた。孤独な日々の中で、彼女もまた、誰かに満たされたいと願っていた。

「私も…。」

美奈子の言葉は、途切れ途切れになった。

「私も、健一に逢いたかった。ずっと、満たされない気持ちを抱えて生きてきた。このまま、一人で生きていくのかと思っていた。」

健一は、美奈子の手を握った。その手は、力強く、そして温かかった。

「美奈子、俺と、もう一度、恋をしないか？いや、恋以上のことをしよう。」

健一の言葉に、美奈子は、抗うことができなかった。数十年ぶりに再会した旧友。お互いに人生の孤独を抱え、そして、今、満たされぬ欲望がぶつかり合った。

「…ええ。」

美奈子の小さな返事が、夜の静寂に響いた。

その夜、美奈子と健一は、ホテルにチェックインした。部屋の中は、静寂に包まれていた。互いの目を見つめ合い、数十年ぶりに、触れ合った。

「美奈子…」

健一の声は、熱を帯びていた。美奈子は、健一の胸に顔を埋めた。

「健一…」

二人の間には、言葉は必要なかった。数十年分の想いと、抑えきれない欲望が、熱を帯びてぶつかり合った。

「本当のことを言うと、誰よりも何よりも、あなたのチンポに逢いたくて、舐めたくて、挿入れたくて。」

健一の言葉が、美奈子の耳元で響いた。美奈子は、健一の肌を、指先でなぞった。

「私も…健一の、全部を、感じたい。」

二人の間には、もう、ためらいはなかった。寝取り、寝取られ。それは、この夜、確かに起こったことだった。しかし、それは、単なる不貞行為ではなく、孤独な魂が、互いに求め合った、刹那の輝きだったのかもしれない。

翌朝、窓の外は、すでに明るくなっていた。美奈子は、健一の腕の中で目を覚ました。隣には、昨夜の熱狂の痕跡が、まだ残っている。

「おはよう。」

健一が、優しく微笑んだ。

「おはよう。」

美奈子は、健一の顔を見つめた。昨夜の情熱とは、また違う、穏やかな表情だった。

「これで、俺たちは、どうなるんだろうな。」

健一の言葉に、美奈子は、ただ微笑むしかなかった。この再会が、二人の人生に、どのような波紋を広げるのか、まだ誰にもわからない。

しかし、一つだけ確かなことがあった。それは、この夜、二人の魂は、確かに触れ合ったということだ。そして、それは、それぞれの人生にとって、忘れられない、熱い夜となっただろう。

同窓会の夜は、静かに更けていった。そして、二人の新しい物語が、静かに始まろうとしていた。