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■ 星乃夏月と僕の「終活」

「うーん、ダメだなぁ、これ」

 grosseつぶやきとともに、僕の目の前に山積みにされた就活資料が崩れ落ちた。就職氷河期なんて言葉が遠い昔のように感じられるほど、この現状は深刻だった。応募書類はことごとく返送され、面接にこぎつけても、まるで氷の壁にぶつかったかのように撃沈する日々。残るは、かすかな希望すら失いかけた、まさに「詰み」の状態だった。

そんな僕に、天啓のように現れたのが、キャリアアドバイザーの星乃夏月さんだった。

「あらあら、大変そうね」

優しく、そしてどこか包み込むような声。彼女は、まるで太陽のように明るい笑顔で、僕の沈みきった心を照らした。噂には聞いていた。星乃さんは「褒め上手な世話焼きキャリアアドバイザー」として、数々の就活生を成功に導いてきたと。しかし、僕のこの状態では、どんな魔法も通用しないだろうと半ば諦めていた。

「でもね、あなた、そんなに落ち込まなくても大丈夫よ」

夏月さんは、僕の肩にそっと手を置いた。その温かさが、冷え切っていた僕の身体にじんわりと染み渡る。

「それにしても、この就活…まるで終活みたいに大変ね」

思わず口をついて出た僕の言葉に、夏月さんはくすくすと笑った。

「終活！面白いわね。そうね、ある意味、人生の大きな節目を終えるための活動、とも言えるかも。でも、あなたはまだまだこれからよ！」

彼女の言葉には、不思議な説得力があった。そして、その視線は、僕の目をまっすぐに見つめていた。

「あなた、ご自身の魅力を、もっとちゃんと理解した方がいいわ。例えば、この真面目さ。一生懸命さ。それって、すごく素敵なことなのよ？」

次々と繰り出される褒め言葉に、僕は戸惑いながらも、少しずつ心が軽くなっていくのを感じた。まるで、硬く閉ざされていた僕の心の扉が、彼女の言葉という鍵によって、ゆっくりと開かれていくかのようだった。

「でも、正直、どうすればいいのか分からないんです」

僕が弱音を吐くと、夏月さんはさらに身を乗り出した。

「大丈夫。私が、あなたにぴったりの『終活』…いや、『就活』の方法を教えてあげる」

彼女の顔が、僕の顔にぐっと近づいた。その瞬間、ふわりと甘い香りが鼻腔をくすぐった。微かな香水か、それとも彼女自身の香りか。

「まずは、あなたの『武器』を磨きましょう。そして、それを最大限に活かす方法をね」

彼女は、僕の資料を一枚一枚、丁寧にめくりながら、熱心にアドバイスをくれた。しかし、そのアドバイスは、一般的なキャリアアドバイザーのものとは少し違っていた。

「この自己PR、もう少し、あなたの『色』を出したらどうかしら？例えば、もっと…こう…」

夏月さんは、僕の資料を胸に抱きしめ、その豊かな胸元に顔を埋めるようにしながら、艶めかしく囁いた。その仕草は、まるで僕を誘惑しているかのようだった。

「あら、顔が赤くなっちゃって。可愛い」

彼女の言葉に、さらに顔が熱くなる。彼女は、僕の些細な変化も見逃さず、それを的確に、そして甘く指摘してきた。

「あなた、本当に素直で、指導しやすいわ」

そう言って、彼女は僕の頬を優しく撫でた。その指先が、僕の首筋をかすめ、心臓が早鐘を打つ。

「ねぇ、もっとリラックスして。心を開かないと、良い結果は生まれないわよ」

彼女は、僕の背中に手を添え、ゆっくりと、しかし確実に、僕を彼女の胸へと導いた。暖かく、柔らかい感触。その温もりと香りに包まれて、僕の思考は急速に溶けていった。

「ふふ、いい子。そのまま、もっと私に身を委ねてみて？」

彼女の声は、まるで媚薬のように僕の耳に染み渡り、身体の芯から熱くさせた。彼女の指が、僕の服の隙間を縫って、肌に触れる。その刺激に、僕は声にならない声を漏らした。

「んっ…！」

「あら、そんなに反応しちゃって。可愛い」

夏月さんは、僕の耳元で囁き、その息遣いが僕の肌を震わせた。彼女は、僕の反応を楽しみながら、さらに僕を追い詰めていく。

「もっと…もっと、私にあなたの全てを見せてほしいな」

彼女の言葉に、僕の理性が急速に崩壊していく。彼女の唇が、僕の耳たぶを優しく舐め、その刺激に僕は全身を震わせた。

「あ…あぁ…」

「もっと、私を求めてくれる？」

彼女の声が、僕の脳髄を直接揺さぶる。彼女の指が、僕の身体の奥深くへと侵入し、快感の奔流が僕を襲う。

「ぁ、あぁぁぁぁぁ！！！」

僕の身体は、彼女の甘い囁きと、的確な刺激によって、制御不能なまでに激しく波打った。そして、その波は、まるで断崖絶壁から落ちる滝のように、激しい勢いで僕を解放へと導いた。

「ん…！！…いっちゃう…！」

「そう、その調子。もっと、もっと、私にあなたを委ねて！」

彼女の声援を受けながら、僕の身体は限界を超え、言葉にならない叫びとともに、一度、二度、三度…

「うわぁぁぁっ！！！」

「んんっ…！…はぁ…っ！」

「ぁぁぁぁっ！！！」

連続する快感の波に、僕の意識は遠のき、ただただ、彼女の存在だけが、僕の全身を支配していた。まるで、彼女の導きによって、僕の身体は、これまで知らなかった領域へと到達したかのようだった。

「ふふ、すごかったわね。あなた、本当に…」

夏月さんは、僕の顔を優しく覗き込み、その瞳には満足の色が浮かんでいた。

「あの、僕…」

「大丈夫よ。もう、そんなに無理しないで」

彼女は、僕の額にそっとキスをした。その温もりと、心地よい疲労感に、僕は安心感を覚えた。

「でも、その…」

「心配しないで。あのね、あなたの『強み』は、その純粋さと、素直さなのよ。それを、これからはもっと自信持っていいの」

彼女は、僕の耳元で囁き、その声は、先ほどまでの激しい刺激とは打って変わって、癒やしに満ちていた。

「これからも、いっぱい、ね？いっぱい、あなたを解放してあげるから」

彼女の言葉は、僕の心に深く刻み込まれた。その淫語と、癒やし、そしてあの、鮮烈な射精感。それら全てが、僕の五感を支配し、僕を別次元へと連れて行ってくれたのだ。

数週間後。

驚くべきことに、僕は転職に成功した。あの絶望的な状況から、たった数週間で、しかも、僕がずっと希望していた業界への転職だ。面接官に、僕のどの部分が評価されたのか、正直、自分でもよく分からない。しかし、あの夏月さんの指導のおかげであることは、疑いの余地もなかった。

「おめでとう！やっぱり、あなたならできると思ってたわ！」

合格通知を手に、夏月さんは満面の笑みで僕を祝福してくれた。その笑顔は、あの時と同じように、僕の心を暖かく照らした。

「でも、大丈夫なんですかね、僕…」

ふと、あの日の出来事が脳裏をよぎり、僕は不安になった。あの、あまりにも濃密な、そして、僕の身体を根底から揺るがした経験。

「大丈夫よ。だって、これからも、あなたとは『そういう関係』よ？」

夏月さんは、そう言って、意味深な笑みを浮かべた。そして、僕の頬を、あの時と同じように、優しく撫でた。

「さあ、新しい生活、頑張りましょうね。これからも、いっぱい、私を頼ってね？」

彼女の言葉には、あの日の約束が込められているように聞こえた。淫語、癒やし、そして、あの強烈な射精感。それらを伴う「指導」は、僕の転職を成功させただけでなく、僕の心と身体にも、忘れられない、そして、抗いがたい変化をもたらしていた。

これからも、夏月さんの「終活」…いや、「就活」指導は続くのだろう。そして、僕の身体は、彼女の甘く、そして力強い導きによって、あの快感の渦へと、何度も、何度も、誘われるのだろう。

「…はい。これからも、いっぱい、射精…じゃなくて、頑張ります」

照れくさそうにそう答える僕に、夏月さんは、満面の笑みで頷いた。その笑顔は、まるで、僕の未来を約束する、甘く、そして誘惑的な光のように輝いていた。