美麗熟女 朱鷺さん （63歳）【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 刹那の甘美

茜色の夕陽が、窓ガラスに細い炎を灯す。昼間の喧騒が嘘のように静まり返った店内で、私は、店名が刻まれた看板にそっと触れた。新しい生活の始まり。期待と、ほんの少しの不安が胸に満ちる。隣に立つのは、夫である和也。彼は私の肩にそっと手を置き、微笑んだ。

「お疲れ様。いよいよだね」

「うん。でも、なんだかまだ実感が湧かないな」

そう言いながら、私は彼の指先から伝わる温かさに、ふと、いつもの安堵感とは違う、微かなざわめきを感じた。それは、数日前の出来事から始まった、禁断の扉を叩いてしまった罪悪感と、それとは裏腹に、胸を焦がすような甘い熱情だった。

数日前。私は、和也が仕事で遅くなる日、一人で店に出向いた。内装の最終確認と、備品の搬入。閉店間際、一人で片付けをしていると、馴染みの顔が店先を通りかかった。それは、昔、同じ職場で働いていた、一樹だった。

「あれ、早苗？ ここで何してるんだ？」

彼は、私の名前を呼ぶ声に、少し驚いたような、でもどこか嬉しそうな響きがあった。私たちには、過去があった。学生時代、互いに惹かれ合い、恋人同士だった。しかし、卒業と同時に進路が別れ、自然消滅のような形で別れてしまった。

「一樹…！ 久しぶり！ 今度、ここでカフェを開くんだ」

「へえ、すごいじゃないか。おめでとう。…って、俺、邪魔だった？」

「ううん、全然！ むしろ、来てくれて嬉しい」

そう言って、私は彼に手伝ってもらった。引越し業者が置き忘れた段取りなどを、二人は昔のように、息を合わせてこなしていった。作業が終わった後、彼は私に言った。

「せっかくだから、近況報告でもしようぜ。近くで軽く一杯どう？」

断る理由なんて、どこにもなかった。和也には「仕事が長引くかもしれない」とだけ伝えてあった。カフェのオープンを目前に控えて、私は日々忙しく、和也との時間も、以前より減っていた。それは彼も理解してくれていたはずなのに、なぜか、罪悪感が胸をよぎる。

居酒屋で、私たちは昔話に花を咲かせた。お互いの近況、仕事のこと、そして、あの頃のこと。彼は、私の結婚を素直に祝福してくれた。でも、その言葉の裏に、言葉にできない感情が隠されているのを、私は敏感に感じ取っていた。そして、私もまた、彼と再会したことで、忘れていた感情が蘇ってくるのを感じていた。

「…あの時、別れることにならなければ、どうなっていただろうな」

一樹が、ふと呟いた。その言葉は、私の心に深く突き刺さった。私たちは、どちらも、あの頃の自分を、そして、あの頃の互いを、忘れきれていなかったのだ。

「分からない。でも、あの時、私は和也を選んだ。彼は、私を大切にしてくれる人だから」

そう答えた私だが、声は微かに震えていた。一樹は、私の手の上に、そっと手を重ねた。

「…そうだよな。早苗が幸せなら、それでいいんだ」

彼の指先が、私の手を優しく撫でる。その温かさが、私の身体を駆け巡った。そして、彼の瞳に映る、熱い光。それは、私の中の、抑えきれない衝動を呼び覚ました。

「…私、もう帰らないと」

そう言って、私は彼の元から離れようとした。でも、彼の指が、私の手首を掴んだ。

「…もう一杯だけ、付き合ってくれよ。今日、この日を逃したら、またいつ会えるか分からない」

彼の声は、懇願するように響いた。私は、抗うことができなかった。まるで、抗うこと自体を忘れてしまったかのように。

その夜、私たちは、ホテルの部屋で、互いの身体に刻まれた時の流れを感じながら、時間を過ごした。それは、理屈では説明できない、原始的な衝動に身を任せる時間だった。夫を裏切ったという罪悪感は、確かにあった。でも、それ以上に、久し振りに感じる、熱く、甘い快感に、私は身を委ねていた。彼の唇が、私の肌を優しくなぞるたびに、私は、自分自身でも気づかなかった、もう一人の自分に出会っているような気がした。

朝、目を覚ますと、一樹はもういなかった。テーブルの上には、一輪の薔薇と、「ありがとう」と書かれたメモだけが残されていた。私は、その薔薇を手に取り、胸に抱きしめた。罪悪感と、胸の奥に灯った、消えることのない熱。

それから数日。私は、和也に何も言わずに、あの夜の記憶を胸に秘めていた。しかし、あの経験は、私の中に、静かに、しかし確実に変化をもたらしていた。夫との関係に、何かが足りなかったのだと気づかされ、同時に、自分の中の、秘められた欲望に気づかされた。

そして今日。カフェの開店準備を終えた私たち。開店までの、ほんのわずかな時間。和也は、私の顔をじっと見つめ、そして、ゆっくりと私に近づいてきた。

「早苗、なんだか、綺麗になったな」

彼の言葉に、私はドキリとした。あの夜以来、私の中には、微かな変化があった。それは、自分自身に自信がついた、ということなのだろうか。それとも、あの夜の出来事が、私を、ある意味で解放してくれたのだろうか。

「…そう？」

私は、照れくさそうに笑った。和也は、私の頬にそっと触れ、そして、そのまま、私の唇に、優しくキスをした。それは、いつもの、愛情のこもったキスとは、少し違っていた。そこには、私と同じように、抑えきれない熱情が宿っていた。

「開店前、少しだけ…いいかな？」

彼の声は、低く、甘く響いた。私は、彼の瞳に吸い寄せられるように、頷いた。もう、罪悪感は、薄れ始めていた。むしろ、この、禁断の扉を開けてしまったことへの、スリルと、それに伴う甘美な快感に、私は、抗うことができなくなっていた。

私たちは、店の奥にある、小さな休憩室に身を寄せた。カーテンが閉められ、外からの光が遮られると、そこは、二人だけの世界になった。和也の温かい手が、私の服に触れる。その感触が、私の身体に、あの夜の熱を呼び覚ます。

「…和也」

私の声は、熱に浮かされたように、微かに震えていた。彼は、私の名前を囁き、そして、私の身体に、その熱をぶつけてきた。

それは、まるで、渇いた大地に、突然、激しい雨が降り注ぐかのようだった。抑えきれない衝動が、私たち二人を包み込む。夫を裏切ったという罪悪感は、もう、遠い過去の出来事のように感じられていた。それよりも、目の前にある、この、燃え盛るような熱情に、私は、ただ身を任せるしかなかった。

彼の唇が、私の首筋を、甘く、熱く、辿っていく。私は、喘ぎながら、彼の名を呼んだ。それは、もう、一樹の名ではない。私の中の、抑えきれない欲望が、夫である和也に、その熱をぶつけていた。

私たちは、互いの身体に、解放されていく。それは、過去の過ちを、全て洗い流してくれるかのような、刹那の、しかし、強烈な快感だった。店が開店するまでの、ほんのわずかな時間。私たちは、その限られた時間の中で、互いの身体を、心ゆくまで求め合った。

開店のベルが鳴るまで、あと数分。私たちは、互いの熱に、身を委ねていた。この、刹那の甘美な時間は、私の中で、罪悪感と共に、しかし、それ以上に、強烈な、新たな快感の記憶として刻み込まれていくのだった。そして、その記憶は、私を、ある意味で、解放し、これから始まる新しい生活に、更なる色彩を加えていくことになるだろう。