美麗熟女 里花さん （60歳）【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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「あなた、今日は早かったのね」

温かい声に、私は振り返った。リビングのソファで、夫の拓也が車椅子に座っている。その顔には、いつもの穏やかな微笑みが浮かんでいた。しかし、その微笑みの奥に隠された、かつての輝きを失った瞳に、私は時々胸が締め付けられる。

あれは、もう二年前のことになる。拓也が仕事で大きな事故に遭い、下半身不随になってから。それ以来、私の生活は一変した。以前は、仕事で遅くなっても「お疲れ様」と笑顔で迎えてくれた拓也が、今では私に支えられ、食事も、入浴も、全てにおいて介護が必要な存在になった。

もちろん、彼を愛していることに変わりはない。けれど、日々の介護の疲れ、そして何よりも、失われてしまった二人の関係への喪失感は、日に日に私を蝕んでいった。拓也も、自分を責めるように、以前よりも寡黙になった。

そんな私の心を癒してくれたのは、偶然、仕事先で知り合った、高橋さんだった。彼は、私の務める会社の取引先で、いつも穏やかな笑顔で、私の話に耳を傾けてくれた。拓也の事故の話も、私の抱える苦悩も、彼は真剣に、そして優しく受け止めてくれた。

「大変だね。でも、君はよく頑張っているよ」

そう言って、彼は私の手をそっと握った。その温かさに、私はこれまで一人で抱え込んでいた重圧から解放されるような気がした。高橋さんと会う時間は、私にとって唯一の安らぎだった。

ある日、高橋さんは私を、少し高級なレストランに誘ってくれた。普段、拓也の介護で精一杯で、自分に構う余裕もなく、どこか寂しさばかりを感じていた私にとって、それはまるで夢のような時間だった。美味しい食事、心地よい音楽、そして高橋さんのさりげない気遣い。私は、自分を取り戻していくような感覚を覚えた。

食事が終わり、夜景の見えるバーに移動した時、高橋さんは私の顔をじっと見つめ、言った。

「君が、どれだけ大変な状況にいるか、僕は分かっているつもりだ。でも、君のその優しさ、そして美しさは、もっと輝くべきだと思うんだ。誰かに、大切にされるべきなんだ」

彼の言葉は、私の心の奥底に眠っていた、誰かに愛されたいという、抑えきれない欲求を呼び覚ました。そして、その欲求に、私は抗うことができなかった。

「…私、拓也のことが…」

言葉を詰まらせる私に、高橋さんは微笑み、さらに優しく語りかけた。

「分かっているよ。でも、君自身も、幸せになる権利があるんだ。僕と、少しだけ… 違う世界を体験してみないか？」

彼の瞳の奥に、かすかな熱を帯びた光を見た。それは、誘惑だった。そして、私は、その誘惑に身を任せることを、許してしまった。

その夜、私たちはホテルの部屋にいた。高橋さんの腕の中で、私は罪悪感と、それ以上に、初めて経験するような甘美な感覚に酔いしれていた。拓也への裏切り。それは分かっていた。けれど、この瞬間だけは、全てのことから解放されたような、そんな錯覚に陥っていた。

「綺麗だ…」

高橋さんの囁きが、私の鼓膜を震わせる。そして、彼と体の関係を持った。その行為が、どれだけ危険な扉を開けてしまったのか、当時の私は全く想像もしていなかった。

それから、高橋さんとは、人目を避けるように会うようになった。仕事の合間、そして夜。会うたびに、彼の優しさと、私への愛情表現に、私はますます惹かれていった。彼との時間は、私にとって、日常の辛さを忘れさせてくれる、甘い逃避行だった。

ある日、高橋さんは、私にある頼み事をしてきた。

「君の会社に、新しいシステムを導入する話があるだろう？僕の会社で、そのシステムを納入させてもらいたいんだ。そのためには、君の協力が必要なんだ」

私は、彼の真剣な表情に、何も疑わずに頷いた。彼のためになるなら、私にできることなら、何でもしたいと思っていた。

「ありがとう。君は本当に、僕にとって大切な存在だ」

そう言って、彼は私を抱きしめた。その抱擁は、以前よりも一層力強く、そして、どこか独占欲を感じさせるものになっていた。

私は、高橋さんの指示通り、会社のシステム導入に関する情報を、彼に流した。もちろん、それが機密情報であることなど、当時の私には、そこまで深く考える余裕はなかった。ただ、彼を喜ばせたい、彼に必要とされたい、それだけが私の心の支えになっていた。

数週間後、会社で大きな問題が起こった。私が高橋さんに流した情報が原因で、会社のシステムが外部に流出し、多額の損害が発生したのだ。会社は大混乱に陥り、私も当然、事情聴取を受けることになった。

「君が、機密情報を外部に流出させたことは、間違いないね？」

厳しい口調で問いただす上司に、私はただ、震える声で「はい」と答えるしかなかった。

その時、私の頭の中で、高橋さんの優しかった顔が、まるで悪魔のように歪んで見えた。彼が、最初から私を利用していたのだと、ようやく気づいた。私の弱さ、私の孤独、そして彼への信頼。その全てが、彼の計算のうちだったのだ。

会社を解雇され、信頼も失った私は、ただただ打ちのめされた。家に帰る気力もなく、公園のベンチに座り込んだまま、涙を流し続けた。

家に帰ると、拓也が心配そうに私を見ていた。

「どうしたんだ？顔色が悪いぞ」

私は、何も言えなかった。ただ、拓也の温かい手に触れた。その手は、以前と変わらず、私を支えようとしてくれている。

「ごめん…」

絞り出すような声で、私は謝った。拓也は、私の言葉の意味を、すぐには理解できなかったようだ。

その夜、私は全てを拓也に打ち明けた。高橋さんとの出会い、彼との関係、そして、会社に損害を与えてしまったこと。全てを話す間、私は何度も涙が止まらなかった。

拓也は、黙って私の話を聞いていた。その表情には、怒りも、悲しみも、そして、安堵のようなものが混じっていた。

「…そうか」

一通り話し終えた後、拓也は静かに言った。

「辛かったな」

それだけだった。驚くほど、穏やかな言葉だった。私は、彼から責められることを覚悟していた。だから、その言葉に、余計に涙が溢れた。

「あなたを…騙した…」

「分かっているよ」

拓也は、私の手を握りしめた。

「君が、どんなに辛かったか、僕には想像もできない。でも、君が、僕に嘘をつかなかったこと、そして、戻ってきてくれたこと。それだけで、僕は十分だ」

彼の言葉に、私は胸が締め付けられた。失ってしまったもの、犯してしまった過ち。それは、決して消えることはない。けれど、拓也の言葉は、私に、もう一度、生きる勇気を与えてくれた。

高橋さんへの復讐は、考えなかった。むしろ、彼に利用されたことで、私は自分の愚かさを、そして、失ってはいけないものの価値を、嫌というほど思い知らされた。

これからは、拓也と共に、この現実を生きていく。彼を支え、そして、支えられながら。失った輝きを取り戻すことは、できないかもしれない。けれど、二人の間に、再び温かい光を灯すことは、きっとできるはずだ。

私は、拓也の目を見た。そこには、以前のような輝きはないかもしれない。けれど、揺るぎない愛情と、私への信頼が、確かに宿っていた。

「ありがとう、拓也」

私は、静かに、そして力強く言った。そして、彼の腕に、そっと寄り添った。この温かさが、私の全てだった。