美麗熟女 麻子さん （60歳）【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 茜色の残照

新緑の季節、庭の山吹が鮮やかな黄色を咲き誇っていた。静子は窓辺に座り、その花を眺めながら、ゆっくりとお茶を啜った。隣では、夫の健一が新聞を広げている。もう八十年近い歳だが、その横顔にはまだまだ精悍さが残っていた。

「静子、この山吹も随分と元気だね。君に似て、明るくて」

健一が新聞から顔を上げ、穏やかな笑みを浮かべる。静子は微笑みで応えた。

「あなたにそう言われると、なんだか照れますわ」

二人の間には、長年連れ添った夫婦ならではの、静かで温かい空気が流れていた。出会ったのは、もう半世紀以上も前。学生時代、賑やかな学祭の片隅で、偶然手が触れたことから始まった。互いに惹かれ合い、結婚し、子供たちに恵まれ、共に白髪を分け合うまで、人生の喜びも悲しみも分かち合ってきた。

夜の帳が下りる頃、二人はいつものように寝室へと向かう。浴衣の擦れる音、かすかな足音。それは、長年築き上げてきた、二人だけの密やかな儀式の始まりだった。健一の手が静子の腰にそっと回る。その温もりは、若い頃と変わらない。

「今日も、ありがとう」

静子の呟きに、健一は優しく唇を寄せる。歳を重ねても、互いを求め合う気持ちに変わりはなかった。むしろ、人生の円熟と共に、その愛はより深く、甘美なものへと昇華していた。愛撫はゆっくりと、そして大胆に、二人の身体を温め、夜を彩った。それは、単なる肉体的な快感だけではない。互いの存在を確かめ合い、人生という旅路を共に歩んできた証でもあった。

しかし、人生は常に穏やかな川の流れではない。数年後、健一の身体に異変が訪れた。最初は些細な咳だったが、次第に衰弱は顕著になり、やがて医師は、余命いくばくもないと告げた。

静子は、健一の病室で、その細くなった手を握りしめた。かつて力強かった指先が、今はもう痛々しいほど細い。

「健一…」

声が震える。健一は、弱々しくも静子の顔を見上げた。

「静子…ごめんな…」

「謝らないで。あなたと過ごした時間は、私にとって何よりの宝物よ」

静子は、健一の頬を撫でた。その顔には、もうかつての精悍さはなく、ただ病魔に蝕まれた痩せた顔があった。それでも、その瞳の奥には、静子への深い愛情が宿っているのを静子は感じ取った。

健一は、静子の手の甲に、かすかな力で自分の手を重ねた。

「…また、あの時みたいに、君を抱きたい…」

その言葉に、静子の胸が締め付けられた。あの時、とは、新婚の頃の、激しく燃え上がった夜のことだ。健一の弱々しい声は、静子の奥底に眠っていた、ある「欲望」を呼び覚ました。それは、健一を愛するがゆえに、そして、失いたくないという焦燥感から生まれた、禁断の扉だった。

健一の死後、静子は深い悲しみと孤独に包まれた。広すぎる家、静まり返った部屋。健一の気配だけが、そこかしこに残っているようだった。一人で眠る夜は、あまりにも長く、そして冷たかった。

ある夜、静子は、健一の書斎に紛れ込んだ。埃を被った書棚に、健一が残した古い写真アルバムがあった。開いていくうちに、若い頃の二人の写真が現れる。楽しそうに笑う健一、そして、それに寄り添う自分。その写真の健一は、まるで生きているかのように、眩しい笑顔を向けていた。

その夜、静子は、かつて健一と営んだ、あの夜の営みを思い出した。それは、単なる夫婦の営みではなかった。互いの全てを曝け出し、魂をぶつけ合う、激しくも甘美な時間だった。その記憶が、静子の身体を熱くした。

「…ダメよ、静子。もう、健一はいないのだから」

自分に言い聞かせる。しかし、身体は正直だった。熱い汗が、静子の肌を伝った。

数日後、静子は、ある決意を固めた。それは、健一への愛と、失ってしまった「何か」への渇望から生まれた、密やかな「不貞」だった。

近所の、寂れたバー。そこで、静子は一人の男と出会った。彼は、静子よりも少し年下で、どこか憂いを帯びた瞳をしていた。名前は、優介。彼は、静子の寂しさを見透かすように、優しく接してくれた。

初めて優介の部屋を訪れた夜、静子は、健一の面影を探した。優介の腕の中で、静子は目を閉じた。優介の荒削りな愛撫は、健一のそれに似ていたようで、しかし、どこか違っていた。それでも、静子は、その違いに抗えず、快感に身を委ねた。

「…健一…」

無意識に、静子の口から、夫の名前が漏れた。優介は、一瞬動きを止め、そして、静子の耳元で囁いた。

「君が、誰を求めても、私は構わない。ただ、君の温もりだけが欲しい」

その言葉に、静子は、罪悪感と解放感を同時に感じた。優介は、静子の「禁断」を受け入れてくれた。それは、静子にとって、ある種の救いでもあった。

それからも、静子は優介との逢瀬を重ねた。それは、健一への裏切りだとわかっていた。それでも、静子は、その禁断の快感から逃れることができなかった。優介の腕の中で、静子は、健一との、あの情熱的な夜を追体験した。それは、失ってしまった、あの「熱」を取り戻すための、静かな抵抗だった。

ある日、静子は、優介との逢瀬の後、自宅に戻った。部屋は、健一の温もりがまだ残っているようだった。ふと、鏡に映った自分の顔を見た。そこには、かつての清楚な面影は薄れ、どこか退廃的な色香が漂っていた。

「私、どうしてしまったのだろう…」

静子は、自分の内なる「欲望」に戸惑いながらも、それが、健一への愛の形であり、そして、孤独という現実から目を逸らすための、彼女なりの精一杯の「生き方」なのだと、静かに受け止めるようになっていた。

夜の帳が静かに降りてくる。静子は、窓辺に立ち、遠くの空を見上げた。茜色に染まる空は、まるで、健一の人生の残照のようだった。そして、その茜色の残照の中、静子は、己の内に宿る、熱く、そして密やかな「欲望」を、静かに、そして確かに感じていた。それは、もう誰にも止められない、彼女だけの「夜」の始まりだった。