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■ 砂漠のオアシス

真夏の太陽がアスファルトを焦がす東京の街。雑踏に紛れて歩く僕は、いつものように人波に埋もれて生きていた。どこか満たされない日常。それは、僕が抱えるある「秘密」のせいなのかもしれない。

「…なんだ、あれ？」

ふと、視線が遠くで立ち止まった。人混みを掻き分けるように現れたのは、周囲の女性たちとは明らかに異質な存在感を持つ人物だった。すらりと伸びた背筋、堂々とした佇まい。そして、何よりも僕の目を奪ったのは、その足元だった。

彼女は、まるで砂漠に咲く一輪の花のように、周囲とは隔絶された存在感を放っていた。身長は167センチ。しかし、その足のサイズが、なんと27センチ。その事実を知るのは、数分後のことだった。

シシド・カフカを思わせる、クールで力強い雰囲気。街を行く女性たちのほとんどが華奢な足元を彩るパンプスやサンダルを履く中、彼女の足元には、黒いスニーカー。そのスニーカーが、彼女の足の大きさを一層際立たせていた。

「…でも、綺麗だ…」

形容しがたい魅力に、僕は吸い寄せられるように彼女に近づいていった。不躾なのは承知の上だ。でも、この衝動を抑えることはできなかった。

「あの…すみません！」

不意にかけられた声に、彼女は少し驚いた顔をした。しかし、すぐにその表情は落ち着きを取り戻し、僕の方に顔を向けた。その視線は、まるで獲物を見定めるかのよう。いや、それは僕の勝手な思い込みだろう。

「どうかしましたか？」

低く、しかし響くような声。その声もまた、僕の心を揺さぶる。

「あの…その…足、すごく大きいですよね…」

言葉が出てこない。こんなにもストレートに、しかも初対面の人にこんなことを聞くなんて。自分でもどうかしていると思った。でも、口から出たのは、紛れもない僕の本音だった。

彼女は、僕の言葉に一瞬、目を細めた。まるで、面白いものを見つけた子供のような、あるいは、獲物を見つけた捕食者のような。

「…そうですね。大きい方だと思います」

彼女は、悪びれる様子もなく、自分の足元に視線を落とした。そして、ふっと笑った。その笑みは、どこか意地悪で、それでいて魅力的だった。

「…もしかして、僕みたいな足、お好きなんですか？」

彼女の質問に、僕は言葉を失った。そう、好きなんです。誰にも言えない、僕の「秘密」。足フェチ。特に、大きくて力強い足に、抗いがたい魅力を感じてしまう。

「…え、ええ…」

絞り出すような声。彼女は、僕の反応を見て、さらに面白そうに笑った。

「ふーん。珍しいですね。でも、嫌いじゃないですよ、そういうの」

予想外の言葉に、僕は息を呑んだ。まさか、こんなにもあっさりと受け入れてくれるなんて。

「あの…もしよかったら…少し、お話だけでも…」

僕の懇願に、彼女はしばらく僕の顔をじっと見つめていた。その視線に、僕は居心地の悪さと、それ以上の興奮を感じていた。

「…いいですよ。ちょうど、暇だったので」

彼女は、あっさりと僕の誘いに応じてくれた。そして、僕に「ついてきて」と促した。

「どこか…？」

「ホテルでも行きましょうか」

その言葉に、僕は心臓が跳ね上がるのを感じた。まさか、こんな展開になるなんて。

ホテルへ向かう間、彼女はほとんど何も話さなかった。ただ、僕の隣を歩く彼女の足音だけが、僕の鼓膜を叩いていた。その足音は、まるで大地を刻むような力強さで、僕の興奮を増幅させていた。

部屋に入り、窓の外に広がる東京の街並みを眺めながら、彼女はゆっくりとスニーカーを脱ぎ始めた。そして、白く蒸れたソックス。その姿に、僕はもう、我慢の限界だった。

「…や、やっぱり…敬語…」

初対面であること、そして、この状況への戸惑いから、僕の口から思わず敬語が出てしまった。彼女は、僕のそんな姿を見て、くすくすと笑った。

「ふふ。いいですよ、敬語で。でも、この後、どうなるか分かってますよね？」

彼女の言葉に、僕はただ頷くことしかできなかった。

彼女がソックスを脱いだ瞬間、僕の視線はその足に釘付けになった。想像以上だった。すらりと伸びた甲、力強い指、そして、その大きさ。それは、僕がずっと夢見てきた、理想の足そのものだった。

「ほら、どうです？この足」

彼女は、自分の足を僕の目の前に突き出した。僕は、恐る恐る、その足に顔を近づけた。

「…綺麗…」

思わず漏れた言葉。彼女は、僕の反応を見て、さらに満足そうに笑った。

「そんなに好きなの？ばかみたい」

彼女は、僕の顔に自分の足裏を押し付けた。抵抗できない。いや、抵抗したくなかった。顔全体が、彼女の足裏で覆われる。その感触、匂い。すべてが、僕の感覚を麻痺させていく。

「…ん…」

鼻腔をくすぐる、街を歩き回って蒸れた独特の匂い。それは、僕にとって、何よりも甘美な香りだった。

「もっと、踏めば？顔なんか、踏み潰されてもいいんだろ？」

彼女の声が、足裏越しに聞こえてくる。その声には、明らかなS気と、僕を弄ぶような楽しさが滲んでいた。

「…はい…」

もう、言葉にならない。ただ、彼女の足に身を委ねるしかない。顔が、彼女の足裏に沈み込んでいく。息が詰まる。一時、本当に窒息しそうになった。

「…あー…」

彼女は、僕の苦しむ姿を見て、さらに楽しんでいるようだった。

「もっと、口に入れろよ。この、ゴミ」

彼女の足指が、僕の口にねじ込まれてくる。その強烈な刺激に、僕は呼吸さえも忘れてしまう。

「…ん…っ…」

顔は完全に彼女の足裏で覆われ、視界は真っ黒。ただ、彼女の足の感触だけが、僕の全身を支配していた。

「…くっ…」

彼女の足裏は、想像以上に硬く、それでいて、どこか弾力があった。その感触に、僕は身体が震えるのを感じていた。

「…ふふ。そんなに気持ちいいか？お前みたいなM男は、可愛いな」

彼女の声が、遠くから聞こえてくる。まるで、夢の中にいるような感覚。

「…さあ、もっと、踏め」

彼女は、僕の顔の上で、足踏みを始めた。その衝撃が、僕の身体全体に響き渡る。

「…ああ…」

言葉にならない声が漏れる。彼女の足は、僕の顔を、まるで粘土のように変形させていく。

「…はは…もっと、踏み潰せ…」

彼女は、僕の顔を踏みつけながら、タバコに火をつけた。そして、その煙を、僕の顔に吹きかけた。

「…ん…っ…」

煙の刺激と、足裏の感触。それは、僕にとって、究極の官能だった。

「…おい、ゴミ。まだ、勃起してるのか？」

彼女は、僕の顔から足を離し、僕の腰に手を当てた。そして、僕の股間を、彼女の大きな足で撫で始めた。

「…ああ…」

先ほどの苦しみから解放され、代わりに、別の種類の興奮が僕の全身を駆け巡っていた。

「…もっと、射精しろよ。ゴミ」

彼女は、僕の乳首を指で弄び始めた。その刺激に、僕は身体を捩らせる。

「…ん…っ…」

そして、彼女は、僕のペニスに、彼女の唾液をつけた。

「…さあ、射精しろ」

彼女は、僕のペニスを、彼女の足で、優しく、しかし力強く、握りしめた。

「…ああ…っ…」

彼女の足の感触と、唾液の冷たさ。そして、乳首の刺激。それらが相まって、僕の身体は、限界を超えた。

「…あああ…っ！」

僕の身体は、激しく震え、そして、射精した。

「…ふふ。ゴミも、射精するんだな」

彼女は、僕の顔を見下ろし、嘲るように笑った。

「…最高でした…」

僕は、彼女の足に顔を埋めながら、絞り出すように言った。

「…は？何が？」

「…その…足…」

彼女は、僕の言葉に、少し驚いた顔をした。そして、ふっと、優しく微笑んだ。

「…まあ、また、いつでも来いよ。この、ゴミ」

砂漠のオアシス。僕は、彼女という、巨大で力強いオアシスを見つけた。この、一度きりの出会いが、僕の日常を、大きく変えていく予感がした。彼女の足の匂いが、まだ鼻腔に残っている。それは、僕の身体に、そして、心に、深く刻み込まれた、甘美な記憶となった。