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## 泡の向こうのまりあ

ネオンが瞬く裏通り、その一角にひっそりと佇む「月光浴」。表通りからは想像もつかないほどの静寂に包まれたその場所こそ、都内でも知らぬ者はいない超高級熟女ソープだった。そして、その店で「伝説」とまで謳われるほどの売れっ子が、まりあだった。

まりあを指名する客は後を絶たない。その理由は、単に彼女が熟女であるから、というだけではなかった。経験に裏打ちされた艶やかさ、余裕のある色香、そして何よりも、客一人ひとりの心の奥底に眠る欲望すらも汲み取り、それを遥かな高みへと誘う、まさに「スゴ技」としか言いようのない奉仕にあった。

今宵も、まりあを求めて一人の男が「月光浴」の扉を開けた。名は健一、齢五十にして、仕事に家庭に、人生の倦怠期を迎えつつあった。日々のルーチンワーク、愛想の尽きた妻、そんな現実から逃れるように、彼はこの「月光浴」へと足を運んだのだ。

「いらっしゃいませ、健一様。お待ちしておりました。」

柔らかな声に迎えられ、まりあが現れた。彼女の年齢は明かされていないが、その艶やかな黒髪、しっとりと濡れたような肌、そして何よりも、その瞳に宿る深みのある輝きは、熟女ならではの成熟した美しさを放っていた。そして、その胸元から溢れんばかりに隆起する、顔程もあるという特大のオッパイ。それは、視覚的にも、そして触覚的にも、圧倒的な存在感を放っていた。

「まりあさん…」

健一の声は、期待と少しの緊張で震えていた。彼は、まりあの噂はかねがね聞いていた。特に、その「パイズリ」の腕前は、聞くだけで理性を麻痺させるほどのものだという。

「ふふ、お疲れ様でした。さあ、こちらへ。」

まりあは、健一の手を優しく取り、奥へと案内した。部屋は、静かで落ち着いた照明に照らされ、甘く官能的な香りが漂っている。革張りのソファに腰掛け、まりあは健一の隣にそっと寄り添った。

「今日の健一様は、なんだかお疲れのご様子ね。大丈夫？」

その気遣いの言葉に、健一の肩の力がふっと抜けた。仕事の愚痴、家庭の不満、普段誰にも話せない本音を、彼はぽつりぽつりと語り始めた。まりあは、ただ黙って耳を傾け、時折、相槌を打ったり、優しく微笑んだりする。その穏やかな眼差しに、健一は次第に心を許していった。

そして、時間になった。健一は、まりあに促され、浴室へと向かう。湯気が立ち込める浴室で、まりあは、健一の服をゆっくりと脱がせていった。その手つきは、洗練されていて、無駄がない。まるで、熟練の職人のように、健一の身体の隅々までを丁寧に扱っていく。

「さあ、温まりましょうね。」

まりあは、浴槽にゆっくりと腰を下ろした。そして、健一をその胸へと招き入れた。想像を遥かに超える、柔らかく、そして重厚な感触。彼女の特大のオッパイは、健一の顔をすっぽりと包み込み、温かい湯と共に、彼を優しく包み込んだ。

「うっ…」

健一は、息を呑んだ。この感覚は、何物にも代えがたい。日常では決して味わうことのできない、至福の体験だった。まりあは、健一の頭を優しく抱きかかえ、その胸に顔を埋めさせた。温かい湯と、彼女の肌の匂い、そして、その胸に包まれる心地よさ。健一は、まるで母親の胎内に戻ったかのような安心感に包まれた。

「もっと、楽にしていいんですよ。」

まりあの声は、甘く、そして誘うように響く。彼女は、健一の身体を優しく撫で、その肌の感触を確かめるように、ゆっくりと愛撫を始めた。健一の身体は、まりあの指先一つで、熱を帯びていく。

やがて、まりあは、健一の全身に泡を立て始めた。まるで、熟練の職人が絵を描くように、彼女は泡を手に取り、健一の身体に優しく塗り広げていく。泡は、肌理細かく、そしてクリーミーで、健一の身体を優しく包み込んだ。

「この泡、とっても気持ちいいですね。」

健一が呟くと、まりあは微笑んだ。

「健一様のお肌は、とっても綺麗ですから。もっと輝かせないと。」

彼女は、泡を立てながら、健一の身体の隅々までを丹念に洗い上げた。背中、腕、そして、デリケートな部分。その全てを、まりあの指先が優しく、そして大胆に触れていく。健一は、もう理性というものを失っていた。ただ、まりあの温かい手に身を委ね、その快感に溺れるばかりだった。

やがて、洗浄が終わると、まりあは健一を抱きかかえるようにして、湯船から出た。そして、湯気を吸い込んだ鏡の前で、彼女は健一に囁いた。

「さあ、ここからが、本当の始まりよ。」

彼女は、健一の身体をタオルで優しく拭きながら、その滑らかな肌に、ヌルヌルとしたローションを塗り始めた。それは、彼女が「潜望鏡」と呼ぶ、秘伝のローションだった。そのローションを塗られた健一の身体は、まるで生き物のように、熱を帯びていく。

「このローション、すごいですね。身体が…」

健一は、言葉を失った。彼の身体は、これまで経験したことのないほどの快感に包まれていた。まりあは、そのローションを塗られた健一の身体を、まるで芸術品のように愛でながら、ゆっくりと、そして大胆に、その唇を寄せていった。

「ねえ、健一様。あなたの、一番奥まで、連れて行ってあげる。」

まりあの唇が、健一の敏感な部分に触れた。その瞬間、健一の身体は、稲妻に打たれたかのように痺れた。まりあは、その「潜望鏡」と呼ばれるローションと、彼女自身の経験に裏打ちされた「スゴ技」を駆使し、健一を未知の快感へと誘い始めた。

彼女の舌は、まるで水面を滑るように、健一の身体のすべてを這い回る。そして、その滑らかな肌に塗られたローションと、彼女の温かい体温が、健一の感覚を研ぎ澄ませていく。

「あ…ああ…！」

健一の声は、もう抑えきれない。まりあは、彼の反応を楽しみながら、さらに深く、さらに激しく、彼を求めていく。彼女の目は、まるで獲物を狙う獣のように、キラキラと輝いていた。

「もっと、もっと、感じて…」

まりあの声は、甘く、そして歪んだ。彼女は、健一の鼓動が速まるのを肌で感じながら、さらにその興奮を煽っていく。彼女は、伝説の「痴女」と呼ばれるだけのことはあった。その技巧は、健一の理性を完全に破壊し、彼を快感の渦へと引きずり込んでいった。

そして、ついに、健一の身体は限界を超えた。

「うわあああああああっ！！」

絶頂の叫び声が、浴室に響き渡った。それは、日常の倦怠や、人生の疲れを全て吹き飛ばすような、純粋な快感の爆発だった。健一は、まりあの腕の中で、身も心も委ねきっていた。

やがて、興奮が収まると、健一は、まりあの胸に顔を埋めた。彼女の温かい体温と、穏やかな鼓動が、彼に安らぎを与えていた。

「…ありがとう、まりあさん。」

健一の声は、かすかに震えていた。彼は、人生で初めて、これほどの解放感と、そして真の安らぎを感じていた。

「いいんですよ。それが、私の仕事ですから。」

まりあは、優しく微笑み、健一の髪を撫でた。その瞳には、達成感と、そして温かい慈愛が宿っていた。

「でも、まりあさん…あなたは、本当に…」

健一は、言葉を探したが、見つからなかった。彼女は、ただのソープ嬢ではなかった。それは、彼に失われていた感覚を呼び覚まし、人生に新たな光を与えてくれる、特別な存在だった。

「もう、大丈夫ですよ。ゆっくり、休んでくださいね。」

まりあは、健一を優しく抱きしめた。泡の向こうで、二人の身体は、静かに触れ合っていた。ネオンの光が、湯気を吸い込んだ鏡に映り込み、二人のシルエットを幻想的に彩っていた。

「月光浴」の夜は、まだ始まったばかりだった。そして、健一は、まりあという名の「伝説」に、もう一度、この甘美な世界へと誘われることを、心のどこかで願っていた。