大好きな彼氏とマゾペットの間で揺れる私のキモチ【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 硝子の檻の中の豹

　いつものように、明かりを落とした部屋で、彼はえりかの鎖骨を優しく撫でていた。柔らかな指先が肌を滑るたびに、えりかの身体は微かに震える。それは心地よい痺れであり、同時に、得体の知れない不安の波でもあった。

「えりかって、本当に純粋で、綺麗な子だな」

　彼の声は、まるで慈愛に満ちた響きを帯びていた。その言葉に、えりかの胸は締め付けられる。純粋？ 綺麗？ 彼は、自分という存在のほんの一面にしか触れていない。いや、触れていないというより、見ようとしていないのかもしれない。

　えりかは、彼が「初心な生娘」を好むということを知っていた。それは、彼が初めてえりかに告白してきた時、照れながらも真剣な瞳で語った言葉だった。その言葉を聞いた時、えりかの心には一瞬、安堵が広がった。自分は、彼に受け入れられるのだと。しかし、その安堵は、次第に重い鎖へと変わっていった。

　えりかは、決して初心な生娘ではなかった。過去に、いくつかの経験を重ねてきた。そして、それらの経験を通して、えりかは自分の中に潜む、ある「性癖」に気づいた。それは、相手を支配し、痛めつけ、その反応を楽しむという、サディスティックな欲望だった。従順で、自分に尽くしてくれる男性を、まるで玩具のように弄び、その絶望的な顔に恍惚とする。そんな自分が、えりかの中には確かに存在していた。

　しかし、彼はそんなえりかを求めていない。彼は、儚げで、守ってあげたくなるような、純粋な女性を愛している。だから、えりかは今日も、自分の中の「豹」を檻に閉じ込める。彼の前では、完璧な「純粋で綺麗な子」を演じ続ける。彼の望む姿に、自分を歪めていく。

　彼の指が、えりかの首筋に触れる。その触れ方に、えりかは微かに息を呑んだ。もし、この指が、もっと強く、もっと乱暴に、この首筋を締め付けたら？ もし、この細い首が、彼の手の中で苦しみに歪んだら？ その想像に、えりかの身体は微かに熱を帯びる。それは、禁断の欲望の疼きだった。

　「どうしたの？ えりか」

　彼の心配そうな声に、えりかは無理に笑顔を作った。

　「ううん、なんでもない。ただ、ちょっと暑くて…」

　嘘だ。暑いのは、身体の内側から燃え上がるような、抑えきれない欲望のせいだ。

　性的嗜好は、人それぞれだ。それは、えりかも理解している。自分の中に、こんな歪んだ欲求があることを、否定しようとも思わない。むしろ、その「変態性」こそが、自分らしさであり、他者とは違う、特別な一面だとさえ思っていた。

　しかし、愛するパートナーに、その「特別な一面」を理解してもらえない、受け入れてもらえないという事実は、えりかの心を静かに蝕んでいった。まるで、美しい硝子の檻に閉じ込められているかのように、外の世界の喧騒とは隔絶された、孤独な空間にいるような感覚。

　「えりか」

　彼は、えりかの顔を両手で包み込むようにして、真剣な眼差しで彼女を見つめた。

　「君といると、本当に幸せな気持ちになる。君は、僕にとって、かけがえのない存在だよ」

　その言葉に、えりかの瞳が潤む。これは、偽りではない。彼を愛している。彼の純粋な愛情に、心から応えたいと思っている。でも、その愛情の裏側で、えりかの「豹」は飢え続けている。

　もし、このまま彼といても、本当の自分を隠し続けるのであれば、いつかこの関係は破綻してしまうのではないか。えりかの心に、そんな不安がよぎる。

　その時、えりかの脳裏に、もう一人の男の顔が浮かんだ。それは、数年前に偶然出会った、ある男性だった。彼は、えりかの「変態性」を、むしろ面白がり、受け入れてくれた。彼の前では、えりかは仮面を被る必要がなかった。むしろ、その欲望を剥き出しにすることで、さらに深い悦びを見出すことができた。

　「あの人…」

　その男の名前を口にしようとして、えりかは慌てて言葉を飲み込んだ。彼に、そんな存在がいることを知られたくない。知られたら、彼は傷つくに違いない。

　「どうしたの、えりか？ また何か考え事？」

　彼は、えりかの微かな変化に気づき、心配そうに声をかけてきた。

　「ううん、なんでもない」

　えりかは、必死に平静を装った。

　愛する彼氏。気の合う変態。

　二人の男の間で、えりかの心は激しく揺れ動いていた。どちらかを選ばなければならない、そんな瞬間が迫っているような気がした。

　もし、彼を選んだら。ずっと、この純粋で綺麗な「えりか」を演じ続けなければならない。自分の本当の欲求を、永遠に押し殺し続けなければならない。それは、えりかにとって、耐え難い苦痛だった。

　もし、あの男を選んだら。彼は、きっと深く傷つくだろう。えりかの「変態性」を知って、軽蔑するかもしれない。そして、二人の関係は、脆くも崩れ去るだろう。

　えりかの身体は、熱を帯びていく。それは、混乱と、絶望と、そして、激しい欲望が混ざり合った、複雑な熱だった。

　「あ…」

　えりかの口から、かすかな呻きが漏れた。

　その時、えりかの下腹部に、熱いものが込み上げてくるのを感じた。それは、抑えきれない、抑えようとしても無理な、衝動だった。

　まるで、乾いた大地に雨が降り注ぐかのように、えりかの身体は、その衝動に身を任せた。

　「あ…あ…」

　えりかの身体は、激しく震え始めた。

　そして、その震えとともに、えりかの目から、熱いものが溢れ出した。

　それは、涙だった。

　しかし、その涙には、悲しみも、後悔も、後悔も、あったのは、もしかしたら、ただ、熱すぎて、そして、どうしようもなく、満たされない、欲望の奔流のせいだったのかもしれない。

　「ああ…」

　えりかの身体は、激しい波に揺られ、そして、静けさに包まれた。

　硝子の檻の中の豹は、今日もまた、その牙を研ぎ澄ませていた。いつか、この檻を壊せる日が来るのだろうか。それとも、このまま、檻の中で、静かに朽ちていくのだろうか。

　えりかの瞳は、虚空を見つめていた。その瞳の奥で、黒い欲望が、静かに、しかし力強く、脈打っていた。