陵○異種格闘技戦 Vol.1 女子空手家VS女子プロレスラー【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 鉄条網の向こう側

「敗者には、鉄条網が待っている！」

会場を割るようなシャウトが響き渡った。その声は、リング中央で対峙する二人の女性の額に流れる汗を、さらに熱く滾らせるかのようだった。冷たい鉄の檻を模したリングが、二人の激突を約束していた。

一方は、「紅蓮の拳」の異名を持つ空手家、早乙女紅葉。鍛え抜かれた肉体には、数々の試合で刻まれた傷跡が勲章のように輝いている。彼女の繰り出す打撃は、まさに一撃必殺。その拳は、相手の肉体を粉砕するかのような破壊力を持つと恐れられていた。

対するは、プロレス界の女王、ジャガー・タイガー。自らを「地上最強のエンターテイナー」と称し、その圧倒的なパワーと華麗な投げ技で、数々の強敵をマットに沈めてきた。彼女にとって、プロレスは単なる競技ではなく、魂のぶつかり合いであり、究極のエンターテイメントなのだ。

異種格闘技戦。空手とプロレス。打撃と関節技。それぞれの流派のプライド、そして何よりも、二人の女性の譲れない意地が、このリングに集結していた。観客席は熱狂の坩渦。誰もが、この歴史に残るであろう一戦の行方を見守っていた。

ゴングが鳴り響く。

紅葉は、静かに構えた。その目は、獲物を狙う猫のように鋭く、一点を見据えている。一方、ジャガーは、両手を広げ、観客にアピールするように雄叫びを上げた。その姿は、まさに百獣の王。

先に動いたのは、紅葉だった。地を蹴り、一瞬の隙を突いて、鋭い前蹴りを繰り出す。ジャガーは、それを軽やかにかわし、距離を詰める。プロレスラー特有の、相手の攻撃を受け流し、懐に飛び込む技術。

「遅い！」

紅葉は、その動きを予測していたかのように、右の拳を振り抜く。ジャガーは、辛うじて腕でガードするが、その衝撃は腕を痺れさせるのに十分だった。

「この、猫パンチ！」

ジャガーは、挑発するように笑う。そして、紅葉の懐に潜り込み、強烈なエルボーを叩き込もうとする。しかし、紅葉は、その体勢のまま、低い姿勢から強烈なボディーブローを叩き込んだ。

「ぐっ…！」

ジャガーの顔から血の気が引く。プロレスの試合では、ある程度のダメージは計算のうち。しかし、空手の打撃の威力は、想像を絶するものだった。

「まだまだ、こんなものじゃないわ！」

ジャガーは、歯を食いしばり、紅葉の足を掴もうとする。しかし、紅葉は、その足を素早く引き抜き、さらに距離を取る。

「貴女のプロレスは、ただのパフォーマンスよ！」

紅葉の言葉が、ジャガーのプライドを刺激する。

「パフォーマンスだと？ なら、このパフォーマンスで貴様を叩き潰してやる！」

ジャガーは、再び紅葉に襲いかかる。今度は、よりアグレッシブに。観客席から、ジャガーコールが巻き起こる。

紅葉は、ジャガーの突進を冷静に見極める。そして、ジャガーが懐に飛び込もうとした瞬間、渾身の左ストレートを放った。

「がああああっ！」

ジャガーの悲鳴が、会場に響き渡る。紅葉の拳は、ジャガーの腹部に深くめり込み、その巨体を大きく後退させた。

「勝負あったか？」

誰かが呟く。しかし、ジャガーは、まだ倒れない。血を吐きながらも、その目は、紅葉を捉えて離さない。

「まだ…！ まだ、終わっちゃいない！」

ジャガーは、ふらつきながらも、再び立ち上がる。その姿は、もはや人間離れした執念の塊だった。

「プロレスは、魂のぶつかり合いだ！」

ジャガーは、叫びながら、紅葉に突進する。今度は、あの必殺のジャーマンスープレックスを狙っているのだろうか。

紅葉は、ジャガーの猛攻を、最小限の動きでかわす。彼女の集中力は、凄まじかった。

「貴女の魂は、もう折れているわ！」

紅葉は、さらに追い詰めるように、ジャガーの弱点を正確に狙い撃つ。ジャガーの動きが、さらに鈍くなる。

「それでも…！」

ジャガーは、意地でも倒れない。その巨体で、紅葉に体当たりを仕掛ける。紅葉は、その勢いを利用し、ジャガーの体勢を崩す。

そして、紅葉は、ここぞとばかりに、渾身の右ハイキックを放つ。

「！？」

ジャガーは、その一撃を、顔面で受けてしまった。

「ゴオオオオッ！」

ジャガーの巨体が、マットに叩きつけられる。観客席からは、どよめきと、そして、静寂が訪れた。

レフェリーが、カウントを数える。

「ワン！ ツー！ スリー！」

ゴングが鳴り響く。

勝者、早乙女紅葉。

観客席から、割れんばかりの拍手が湧き上がる。しかし、その拍手は、勝者への称賛だけではなく、敗者への、そして、この激闘を戦い抜いた二人の女性への、畏敬の念でもあった。

紅葉は、倒れたジャガーに、静かに歩み寄る。ジャガーは、まだ息をしていた。

「貴女の魂は、折れてはいなかったわ。」

紅葉は、静かに告げた。

ジャガーは、ゆっくりと顔を上げる。その目には、悔しさと、そして、かすかな尊敬の念が宿っていた。

「次は…次は、私が…」

ジャガーは、そう言い残し、意識を失った。

リングサイドに、救護班が駆け寄る。

紅葉は、観客席に深々と一礼し、リングを降りた。

鉄条網の向こう側。そこには、勝者と敗者がいる。しかし、このリングでは、二人の女性の、譲れないプライドがぶつかり合い、そして、新たな伝説が生まれたのだ。

紅葉の心には、静かな達成感が満ちていた。しかし、同時に、ジャガーの闘志が、彼女の心を揺さぶっていた。

「プロレス…」

紅葉は、小さく呟いた。

鉄条網の向こう側。それは、単なる勝敗を決める場所ではない。そこは、己の全てを賭けて、魂をぶつけ合う、究極の舞台なのだ。そして、その舞台で、紅葉は、ジャガーという、強敵と出会った。

この戦いは、まだ始まったばかりなのだと、紅葉は感じていた。