格闘痴女サキュバス Game.01【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ サキュバス・コロシアム：紅蓮の誘惑

都市の片隅、ネオンの光が色褪せた裏路地に、その入口はあった。煤けた鉄扉には、血のように赤い文字で「サキュバス・コロシアム」と記されている。非合法、危険、そして何よりも禁断の魅力。ここは、裏社会で囁かれる伝説の体験型ゲームの会場だ。

俺、健吾は、借金返済のためにこの場所へと足を踏み入れた。選べるのは、二つの破滅。一つは、裏社会の闇に消えること。もう一つは、この「サキュバス・コロシアム」で、伝説のサキュバスと対峙し、その魂を賭けたゲームに勝利すること。俺は、後者を選んだ。退屈な日常に、一縷の望みを託して。

鉄扉をくぐると、そこは別世界だった。仄暗い照明、妖しい香りのする空気、そして、どこからともなく響く恍惚とした歓声。中心には、巨大な円形の闘技場が広がり、その周囲には、普段なら決して近づくことのできないような、訳ありの人間たちがひしめき合っていた。

「ようこそ、勇者様」

冷たい、しかし媚びるような声が俺の耳元を撫でた。振り返ると、そこにいたのは、まさに伝説の存在だった。

妖艶な黒髪が艶やかに揺れ、雪のように白い肌は、闘技場の照明を浴びて仄かに光っている。まるで、夜に咲き誇る黒百合のような彼女は、纏う衣装さえも、誘惑の色彩を帯びていた。露わになった肩、谷間、そして、その瞳。深紅の瞳は、俺の魂の奥底を見透かすかのように、じっと見つめていた。

「私は、このコロシアムの支配者、リリス。そして、貴方の対戦相手よ」

リリスは、嘲るような笑みを浮かべ、ゆっくりと俺に近づいてくる。その一歩一歩に、闘技場の空気が震えているようだった。彼女の体から放たれる妖気は、俺の全身を包み込み、感覚を麻痺させていく。

「ルールは簡単。貴方の魂を、私に捧げてもらう。ただし、もし貴方が私を退けることができれば…」

リリスは、艶めかしい仕草で、俺の顎に指先を滑らせる。

「…貴方の望みを、一つ叶えてあげましょう」

望み。それは、借金返済、あるいはそれ以上の富かもしれない。しかし、俺が目の前で感じているのは、そんな陳腐なものではなかった。全身を駆け巡る、原始的な恐怖と、抗いがたい魅惑。

「…対戦、開始！」

リリスの合図と共に、闘技場の床が開き、無数の触手が蠢き出した。それらは、まるで生き物のように俺の足元を這い回り、絡みつこうとしてくる。同時に、リリスの身体が、一瞬で俺との距離を詰めた。

「まずは、その抵抗心を奪ってあげるわ」

彼女の言葉と共に、彼女の指先が俺の頬に触れる。それは、氷のように冷たいのに、まるで炎のように熱い。全身に痺れが走り、視界が歪み始める。

（まずい…！）

理性の叫びが、俺の意識の片隅で微かに響く。このままでは、思考能力を奪われ、彼女の意のままに操られてしまう。俺は、腰に下げていた、このゲームのために用意された特殊なナイフを握りしめた。

「小賢しい…！」

リリスは、俺の抵抗を予期していたかのように、触手を操り、ナイフを弾き飛ばそうとする。しかし、俺は必死にそれを抑え込み、彼女の首筋へと突きつけた。

「…っ！？」

リリスの瞳に、初めて驚愕の色が浮かんだ。彼女の肌に、ナイフの刃が触れる。それは、血ではなく、微かな光の粒子を散らした。

「貴方、面白いわね。ただの人間じゃない」

リリスは、数歩後ずさり、俺から距離を取る。その表情には、先ほどの嘲りは消え、探るような光が宿っていた。

「でも、それだけでは勝てないわよ」

彼女がそう言うと、闘技場の空気が一変する。仄暗かった照明が、燃えるような紅蓮の色に染まり、リリスの身体から、まるで炎のようなオーラが噴き出した。

「私の真の力、見せてあげる」

リリスの全身が、禍々しい光に包まれる。その姿は、もはや人間とはかけ離れていた。背中からは、巨大な蝙蝠のような翼が広がり、鋭い爪が、俺へと向けられる。

「うおおおお！」

俺は、己の恐怖を振り払い、ナイフを構え直す。このままでは、俺の魂は、この紅蓮の炎に焼かれてしまう。

（ここで諦めるわけにはいかない！）

俺は、リリスへと駆け出した。彼女の翼から放たれる衝撃波を避けながら、必死に間合いを詰める。彼女の爪が、俺の身体を切り裂こうと迫る。しかし、俺はそれを紙一重でかわし、彼女の腹部へとナイフを突き立てようとした。

「無駄よ！」

リリスは、そう叫び、触手で俺の腕を掴み、宙へと放り投げた。俺は、空中を回転しながら、闘技場の壁へと叩きつけられそうになった。

（くそっ…！）

その瞬間、俺の脳裏に、ある言葉が閃いた。このゲームの隠されたルール。それは、サキュバスの弱点。彼らは、純粋な「力」では倒せない。彼らを退けるには、彼らの「誘惑」に打ち勝つこと。そして、彼らが最も恐れるもの…「自己犠牲」を、一時的にでも示すこと。

（自己犠牲…！）

俺は、身体を捻り、壁に激突する寸前、必死に地面を蹴った。そして、リリスへと体当たりを敢行する。

「ぐ…っ！」

リリスは、俺の予想外の突進に、僅かに体勢を崩した。その隙を逃さず、俺はナイフを彼女の胸元へと突き立てた。

「これは…！？」

リリスの身体から、紅蓮の炎が勢いを失っていく。俺のナイフは、彼女の身体を傷つけるのではなく、彼女の「誘惑」という力を、一時的に封じ込めるためのものだったのだ。

「貴方…一体…」

リリスの瞳に、恐怖が宿る。彼女は、俺が「自己犠牲」の精神を、ほんの僅かであっても示したことに、動揺していた。

「俺は…ただ、生きたいだけだ！」

俺は、渾身の力を込めて、ナイフをさらに深く突き立てた。リリスの身体から、悲鳴のような、しかしどこか恍惚とした声が響く。

「…負けた…」

リリスの身体が、光の粒子となって、ゆっくりと消えていく。彼女が身につけていた、妖艶な衣装も、艶やかな黒髪も、すべてが掻き消える。

闘技場には、静寂が訪れた。紅蓮の照明は、元の仄暗い光へと戻り、観客たちのざわめきが、次第に大きくなっていく。

俺は、床に倒れ込み、荒い息を繰り返した。全身は傷だらけで、痛みを感じる余裕すら、なかった。しかし、俺の心には、確かな勝利の余韻が残っていた。

「…おめでとう、勇者様」

リリスの声が、再び俺の耳元に響いた。しかし、それは先ほどの媚びるような声ではなく、どこか寂しさを帯びた、静かな声だった。

「貴方の望みを、叶えてあげましょう」

俺は、ゆっくりと顔を上げた。そこには、もうリリスの姿はなかった。ただ、闘技場の中央に、一枚の黒い羽根が、静かに落ちていた。

（俺の望み…）

借金返済。それは、叶えられるだろう。しかし、俺がこのゲームで得たものは、それだけではなかった。己の限界を超え、恐怖と誘惑に打ち勝った経験。そして、何よりも、生き抜くことへの強い意志。

「…帰ろう」

俺は、立ち上がり、鉄扉へと向かった。裏社会の闇は、まだ深い。しかし、俺の心には、新たな光が灯っていた。サキュバス・コロシアム。そこは、破滅だけではなく、新たな始まりの場所でもあったのだ。