格闘痴女サキュバス Game.03【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 夢幻の契り ～サキュバスと悪夢の対峙～

古びた質屋の片隅、埃を被ったガラスケースの中に、それはあった。奇妙な装飾が施された、深紅の琥珀のような液体が満たされた小瓶。ラベルには、見慣れない古代文字で「夢幻の契り」と記されていた。安藤雅彦は、その怪しげな代物に、なぜか強く惹かれた。

「これは…何ですか？」

店主は、鼻にかけた眼鏡をクイッと押し上げ、怪訝な顔で小瓶を眺めた。

「ああ、それか。ずいぶん昔に誰かが置いていった物でな。曰く付きなんだ。まあ、見るからに怪しいから、誰にも買い手がつかず、ずっとここにある」

「曰く付き、ですか？」

「ああ。何でも、これを飲んで眠ると、悪夢にうなされるとか、不思議な体験をするとか…まあ、迷信みたいなもんだ」

店主は鼻で笑ったが、雅彦の胸には、禁断の果実を前にしたような、抗いがたい好奇心が芽生えていた。価格は驚くほど安かった。「まあ、実験代だと思って」と、雅彦は小瓶を手に取った。

その夜、雅彦は一人暮らしの安アパートのベッドに潜り込んだ。昼間の喧騒を離れ、静寂に包まれた部屋。手元には、あの深紅の小瓶。震える手でキャップを開けると、甘く、それでいてどこか危険な香りが鼻腔をくすぐった。一口、喉に流し込む。舌を焼くような刺激の後、広がるのは、芳醇な葡萄のような、しかしそれとは全く異なる、妖しい甘みだった。

「…うまい。悪夢なんて、冗談だろうな」

雅彦は、少しだけ期待外れな気分で、その夜は眠りに落ちた。

しかし、彼が見た夢は、店主の言った「不思議な体験」を遥かに凌駕するものだった。

意識が浮遊する。漆黒の闇の中、彼はどこまでも落ちていくような感覚に襲われた。だが、恐怖はなかった。むしろ、抗いがたい安らぎに包まれていた。やがて、闇は晴れ、目の前に現れたのは、息をのむほど美しい女性だった。

漆黒の髪は夜空の星屑を宿し、透き通るような白い肌は月光を浴びているかのよう。燃えるような紅い瞳は、雅彦の魂の奥底まで見透かすかのようだ。彼女の纏うドレスは、闇と光が織りなすかのようで、その曲線は芸術品と呼ぶにふさわしかった。

「ようこそ、我が領域へ」

艶やかな声が、雅彦の鼓膜を震わせる。彼女は、ゆっくりと雅彦に近づいてきた。その瞳に宿る光が、愛おしそうに雅彦を見つめる。

「あなたは…？」

雅彦は、夢の中だと理解しながらも、その存在感に圧倒されていた。

「私は、あなたの欲望の影。この世の禁忌の果実、サキュバスよ」

サキュバス。その言葉に、雅彦の体は震えた。だが、それは恐怖からではなかった。未知なるものへの興奮、そして、抗いがたい魅了。彼女は、雅彦の目の前で、ゆっくりと、しかし大胆に、その身を委ねてくる。その吐息は甘く、その瞳は誘惑に満ちていた。

そして、それは彼にとって、想像を絶する快楽の夜となった。夢の中だからこそ許される、あらゆる官能の解放。サキュバスは、雅彦の望むままに、彼の欲望を刺激し、満たしていった。

翌朝、雅彦は目覚めた。窓から差し込む朝日で、部屋は明るかった。だが、彼の体は、昨夜の夢の余韻で、まだ熱を帯びていた。信じられないような体験だった。まるで、現実であったかのような、鮮烈な記憶。

「これは…本物なのか？」

雅彦は、自分の手のひらを見つめた。昨日までの、平凡なサラリーマンとしての自分とは、もう違う。彼は、禁断の扉を開けてしまったのだ。

それから、雅彦は毎晩のように「夢幻の契り」を飲んだ。そして、毎晩のようにサキュバスと逢瀬を重ねた。彼女との時間は、彼にとって至福そのものだった。現実世界での悩みやストレスは、夢の中では一切消え去った。サキュバスは、雅彦の心の奥底に眠る願望を具現化し、彼を絶対的な幸福へと誘った。

しかし、いつからだろうか。夢の中のサキュバスの瞳に、以前のような純粋な愛おしさが見えなくなったのは。彼女の微笑みは、どこか歪み、その言葉には、冷たい響きが混じるようになった。

ある夜、雅彦はいつものようにサキュバスのもとへ赴いた。しかし、その夜の彼女は、いつもの彼女とは違っていた。彼女の周囲には、不気味な影が蠢き、その瞳には、悪意のようなものが宿っていた。

「…どうしたんだ、君？」

雅彦が問いかけると、サキュバスは妖しく微笑んだ。

「どうした？ 貴方、最近、私に飽きたのではないかしら？」

その声は、以前の甘やかな響きを失い、まるで蛇の這うような、冷たい音色になっていた。

「そんなことはない。君は僕の全てだ」

雅彦は必死に答えた。しかし、サキュバスは鼻で笑った。

「ふん。貴方の『全て』？ それは、貴方の『欲望』のことでしょう？ 私が貴方の欲望を満たしている間は、貴方も私に『必要』だった。だが、最近の貴方、どこか満たされない顔をしているわね」

彼女の言葉は、雅彦の心に突き刺さった。確かに、最近、夢の中の幸福感に、以前ほどの絶対的な満足感を得られなくなっていた。

「それは…」

「貴方、私に飽きたのではなく、『より強烈な刺激』を求めているのでしょう？ 私では、もう貴方の欲望を満足させられない」

サキュバスは、ゆっくりと雅彦に近づいてきた。しかし、その手は、以前のように優しく触れるのではなく、爪を立てるように、雅彦の服を掴んだ。

「ならば、私を『変える』しかないわね」

彼女の紅い瞳が、爛々と輝く。その輝きは、もはや愛おしさではなく、純粋な支配欲、そして、狂気に満ちていた。

「変えるって…どういうことだ？」

雅彦は、背筋に冷たいものが走るのを感じた。

「貴方は、私に『夢』を見せてほしいと願った。ならば、私は貴方に『悪夢』を見せてあげましょう。貴方の欲望の深淵に潜む、最も醜く、最も恐ろしい『悪夢』を」

サキュバスの言葉が、現実のものとなる。彼女の背後から、無数の触手のようなものが伸びてきた。それらは、雅彦の体を掴み、引き裂こうとする。夢だというのに、その痛みは、現実のものと変わらなかった。

「ぐああああっ！」

雅彦は叫んだ。サキュバスの顔は、もはや妖艶な美しさではなく、醜悪な般若のような形相に変わっていた。彼女の口からは、人間の言葉とは思えない、歪んだ唸り声が漏れている。

「もっと苦しみなさい！ もっと絶望しなさい！ それこそが、私を『生かす』糧となるのだから！」

サキュバスは、雅彦の精神を喰らい始めた。彼の過去のトラウマ、隠し持っていた羞恥心、そして、人知れず抱えていた劣等感。それらが、悪夢となって次々と襲いかかってくる。

逃げ場のない、暗闇の牢獄。雅彦は、サキュバスの力によって、自身の最も恐ろしい悪夢の中に閉じ込められていた。

「助けて…！」

もはや、雅彦の意識は、夢と現実の境目が曖昧になっていた。彼は、サキュバスという存在に、その魂を蝕まれつつあった。

しかし、その絶望の淵で、雅彦の脳裏にある言葉が閃いた。

『悪夢にうなされる』

店主の言葉が、不意に蘇った。この夢は、ただの夢ではない。この小瓶は、単なる媚薬ではない。これは、彼自身の内なる闇を呼び覚ます、禁断の「契約」だったのだ。

（そうだ…この夢は、僕が作り出したものだ。僕の欲望が、彼女を呼び出した。ならば、僕がこの夢を『変える』ことができるはずだ！）

雅彦は、必死に抵抗した。サキュバスが放つ悪夢の幻影に、正面から立ち向かった。過去の失敗、友人からの侮辱、そして、愛する人からの拒絶。それらが、幻となって襲いかかってくる。

「違う！ それは僕ではない！」

雅彦は、悪夢の幻影に向かって叫んだ。彼は、サキュバスに操られるだけの存在ではない。彼は、自分自身の人生の主人公なのだ。

「君は、僕の欲望の影だと言ったな？ ならば、僕の『希望』も、君には見えるはずだ！」

雅彦の魂の叫びが、悪夢の空間に響き渡る。彼の胸に、かつて抱いていた、純粋な夢や理想が蘇る。それは、サキュバスが誘惑するような、享楽的なものではなかった。それは、誰かのために生きること、誰かを守ること、そして、自分自身を成長させること。

サキュバスの顔が、苦悶に歪んだ。雅彦の「希望」という、彼女が理解できない、そして、消費できない「力」に、彼女は圧倒され始めていた。

「ふざけるな…！ 貴様は、ただ欲望に溺れるだけの愚か者だ！」

サキュバスは、最後の力を振り絞り、触手を雅彦に突き刺そうとした。しかし、雅彦は、それを払いのけた。

「僕は、もう君の操り人形ではない！」

雅彦の言葉に呼応するように、悪夢の空間が崩壊していく。サキュバスの姿は、徐々に薄れていく。彼女の紅い瞳は、恐怖と、そして、かすかな「敗北」の色を宿していた。

「…覚えておけ…貴様は、いずれまた、私に溺れる…」

最後の言葉を遺し、サキュバスは闇に消えた。

雅彦は、息を切らしながら、ベッドの上で目覚めた。朝日が部屋を照らしている。体には、まだ悪夢の余韻が残っているが、あの、身を焦がすような快楽も、そして、魂を蝕むような恐怖も、もうそこにはなかった。

目の前には、いつもの質素な部屋。そして、テーブルの上には、あの深紅の小瓶が、静かに置かれていた。

雅彦は、その小瓶を手に取った。もう、それを飲むことはないだろう。彼は、サキュバスという悪夢との対峙を通して、自分自身の内なる欲望と向き合い、そして、それを乗り越える強さを手に入れたのだ。

「夢幻の契り」は、確かに怪しい「夢」を見せてくれた。しかし、それは同時に、彼に「悪夢」をも見せた。そして、その悪夢こそが、彼を「現実」へと引き戻し、真の「成長」を促したのだ。

雅彦は、小瓶を握りしめ、窓の外を見た。新しい一日が始まろうとしていた。彼の胸には、もう、サキュバスの誘惑に溺れることのない、確かな覚悟が宿っていた。夢幻の契りは、彼に勝利をもたらすものではなく、彼自身が「戦い」、そして「勝利」するための、きっかけを与えたのである。