電車でさわられた五十路母 三枝木玲実【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 満員電車の残響

　窓の外を流れる景色は、いつもと変わらない。灰色がかった空、茶色く色づいた街路樹、そして無数のビル群。玲実の日常は、この通勤電車とともに始まって終わる。今日もまた、ぎゅうぎゅう詰めの車内で、彼女は息を潜めるように立っていた。

　あれから一週間。あの日の記憶は、まるで鮮明な悪夢のように、玲実の脳裏にこびりついて離れない。満員電車特有の、肌と肌が触れ合う不快感。それは、いつものようにやり過ごせるはずだった。しかし、あの日、その不快感は、悪意に満ちた触覚へと変わった。

　背後から、じわりと忍び寄ってきた男の気配。最初は、ただのぶつかり合いかと思った。だが、それは明らかに意図的なものだった。服の上から、滑るような、それでいて執拗な指の動き。玲実は、恐怖で体が凍りついた。驚きと、どうしようもない無力感。声を出そうとしても、喉がつまったように音にならない。抵抗しようと腕を動かそうとしても、まるで粘着質な沼に足を取られたかのように、思うように動かない。

　周囲の喧騒は、遠い世界のことのように聞こえた。誰も、玲実の身に起きていることには気づかない。あるいは、気づかないふりをしているのかもしれない。その無関心が、玲実をさらに絶望の淵に突き落とした。男は、玲実の制止を無視し、さらに大胆に、奥へと侵食してきた。彼女の身体は、まるで意思を持たない人形のように、その卑劣な行為に晒されることになった。

　そして、ついには、車内という、公共の場で。彼女の理性は、抗うことを諦めた。ただ、身体だけが、予期せぬ、そして抗えない快感に震え上がった。潮の香りが、彼女の身体から立ち昇ったような感覚。そして、 quello… quello… 満ち足りたような、空虚な感覚。

　それ以来、玲実の日常は、ひび割れたガラスのように、静かに、しかし確実に、その輝きを失っていた。眠りにつけば、あの日の光景がフラッシュバックする。目覚めても、肌に残る感触が、悪夢の残滓のようにまとわりつく。

　「最悪だった。あれは、屈辱だった。」

　そう自分に言い聞かせようとする。あの男の、ぞっとするような感触。その記憶は、彼女の心を深く傷つけたはずだった。しかし、不思議なことに、脳裏に蘇ってくるのは、身体が経験した、あの、抗いがたい、ねっとりとした快感ばかりだった。

　体の内側で、何かが疼く。あの時の、ぞくぞくするような感覚。それを、玲実は無意識のうちに求めているのかもしれない。理性は、それを否定する。しかし、身体は、正直だった。

　「もう一度、あの電車に乗りたい。」

　その考えが、ある日、ふと、玲実の頭をよぎった。最初は、自分でも信じられなかった。あの恐ろしい体験をした場所へ、再び足を向けたいなどと。しかし、その願望は、日増しに強くなっていった。

　それは、復讐心ではない。あの男への憎しみでもない。むしろ、それは、あの時に感じた、禁断の、しかし強烈な快感への、執着だった。身体に刻み込まれた、甘美な罪悪感。

　玲実は、自分自身が恐ろしくなった。この、淫らな願望は、一体どこから来るのだろう。しかし、それを抑えようとすればするほど、それは、まるで抑えきれない波のように、彼女の心を洗い流していく。

　朝、いつもより少しだけ早く家を出た。目的地の駅とは違う、一つ手前の駅。そこで電車に乗り込み、あの、忌まわしい記憶が蘇る時間帯を、意図的に過ごそうと思った。

　電車は、ゆっくりと、そして確実に、人々の乗降を繰り返しながら、混雑度を増していく。玲実の心臓は、早鐘を打っていた。あの男は、もういないかもしれない。そもそも、あんな男が、毎日同じ電車に乗っているとは限らない。それでも、玲実の身体は、期待と不安で、微かに震えていた。

　車内が、いつものように、汗と香水の匂いで満たされていく。玲実は、背後を気にしながら、そっと、腕を組んだ。あの時の、男の指の感触を、思い出すように。

　「まさか、また、あの男が…」

　そんな淡い期待が、彼女の心の片隅に灯った。そして、それは、罪悪感とともに、奇妙な興奮を呼び起こした。

　電車が、カーブを曲がる。身体が、ぐらりと揺れる。その瞬間、玲実の背後に、誰かの体温を感じた。それは、先ほどまでの、ただのぶつかり合いとは違う、確かな、意図的な、温かさだった。

　玲実は、息を止めた。心臓が、破裂しそうなほど高鳴る。そっと、顔を後ろに傾けた。

　そこには、あの日の男は、いなかった。

　しかし、その代わりに、玲実の腰に、しっかりと、しかし、優しく、手が回された。それは、先ほどまで、彼女が求めていた、あの、ねっとりとした感触とは、少し違った。だが、そこに宿る、静かな、しかし確かな、熱量。

　玲実は、驚きと、そして、抗いがたい、懐かしさのような感情に包まれた。男の指が、服の上から、ゆっくりと、彼女の肌を撫でる。それは、あの日の屈辱とは、また違う、どこか、甘美な、誘惑だった。

　「…やめて…」

　か細い声が、玲実の口から漏れた。しかし、その声は、自分でも驚くほど、弱々しく、そして、どこか、諦めにも似た響きを持っていた。

　男は、何も言わない。ただ、その指は、玲実の腰を、さらに強く、しかし、優しく、抱きしめた。そして、その指先は、ゆっくりと、玲実の身体の、さらに奥へと、進んでいく。

　玲実の身体は、再び、あの時の感覚を思い出す。恐怖と、そして、抑えきれない、高揚感。

　「…あ…」

　声にならない声が、彼女の唇から漏れる。周囲の喧騒は、遠のき、ただ、彼女と、その背後にいる男だけが存在するかのような錯覚に陥る。

　男の指が、玲実の身体の、急所へと触れる。その瞬間、玲実の全身を、激しい、しかし、どこか、甘い痺れが駆け巡った。

　「…あ…ああ…」

　理性が、完全に崩壊していく。あの日の記憶が、鮮明に蘇る。屈辱と、そして、抗いがたい、快感。

　男の指が、さらに深く、彼女の身体を、刺激する。玲実の身体は、もう、自分のものではないかのようだった。ただ、その指の感触に、身を委ねるだけ。

　「…もう…ダメ…」

　彼女の理性は、完全に、その快感の奔流に、飲み込まれていった。身体は、熱く、そして、激しく、震え始める。

　そして、ついには。

　「…あっ…♡」

　公共の場であることを忘れるほどの、甘い喘ぎ声が、玲実の唇から漏れた。身体は、まるで、糸が切れたように、ぐったりと弛緩する。潮の香りが、再び、彼女の身体から立ち昇ったような感覚。

　男は、何も言わず、ただ、静かに、玲実の腰を抱きしめている。その温もりは、先ほどまでとは、少しだけ、変わったような気がした。

　電車が、駅に滑り込む。ドアが開く。人々のざわめきが、現実へと引き戻す。

　玲実は、ゆっくりと、男の腕から離れた。身体は、まだ、熱く、そして、震えている。

　男は、玲実の顔を見ず、ただ、静かに、人混みに紛れていった。

　玲実は、呆然と、その場に立ち尽くす。

　あの日の出来事は、二度繰り返された。しかし、それは、あの時の屈辱とは、また違う、何かを、彼女の心に刻み込んだ。

　もう一度、あの電車に乗りたい。

　その願望は、玲実の心に、確かに、根付いていた。それは、罪悪感とともに、しかし、抗いがたい、甘美な、淫らな、誘惑として。

　窓の外の景色は、相変わらず、灰色がかった空、茶色く色づいた街路樹、そして、無数のビル群。しかし、玲実の目には、それは、もう、以前とは全く違う、色合いを帯びて見えていた。