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薄暗い部屋の隅に置かれたソファに、美雨は小さく丸まり、猫のようにうとうとしていた。彼女の身体を包む柔らかな毛布が、まるで母猫のぬくもりを彷彿とさせる。しかし、この部屋の空気が平和とは程遠いことを、彼女は直感していた。

「美雨。そろそろお目覚めだよ」

美雨の意識が戻ると、部屋の暗闇から低い声が響いた。それは、彼女にとって愛しいはずの恋人の声だったはずだ。だが、その声にはどこか冷たく、ぞっとするような響きがあった。

美雨が怯えた目で部屋を見回すと、そこには見慣れた恋人の姿はなく、代わりに黒ずくめのローブに身を包んだ男の姿があった。その男の顔は取り乱したような美しさをもち、鋭い眼光が美雨を貫く。

「何...あなた誰？」

美雨の震える声が部屋に響き渡る。

「今更何を聞いているんだい？私はお前の主人だ」

男の声は淡々としており、感情の起伏がまったく感じられない。美雨は混乱に陥った。自分が知っている優しい恋人が、こんなにも冷酷な人間に豹変しているなんて考えられなかった。

「違う...翔じゃないの？」

「翔？あれはただの役だよ。お前の前にいるのが本当の姿さ」

男はゆっくりと美雨に近づき、彼女の首に冷たく硬い首輪をかけた。首輪には鎖が取り付けられており、もう一方の端はテーブルの足に繋がれている。美雨は身動きが取れなくなった。

「罰を与えるよ。お前の反抗的な態度に」

男は美雨の頬を軽く叩いた。その衝撃は、身体だけでなく、心にも響いた。

「私...何が悪いの？」

美雨は涙を浮かべ、震える声で尋ねた。

「お前は縛られるのが嫌いなのかい？」

「いや...」

「じゃあ、服を脱ぎなさい」

男の命令に従って、美雨はゆっくりと衣服を脱いだ。彼女の身体がさらされると、男の目に狂気的な光が宿った。

「お前の身体は私のものだ。私の許可がない限り、動くことも、話すこともできない」

男は美雨に鞭を取り出し、彼女の身体に容赦なく振るい始めた。美雨は悲鳴を上げ、床に這いずり回った。だが、男は容赦しなかった。

「もっと大声で泣け。お前の泣き声が私を興奮させる」

美雨は耐え切れなくなり、男に哀願した。

「やめて...お願い...」

「お前が私に服従するまで、やめないよ」

男は鞭をさらに強く振り下ろし、美雨の身体は血まみれになった。

「誓え。二度と反抗しないと」

男は鞭を手に、美雨の首に当てた。

「誓います」

美雨は震える声で復唱した。

「もう一度」

「誓います...二度と反抗しません」

「よくできました。ご褒美をあげよう」

男は鞭をしまい、美雨の首輪を緩めた。

「自慰をしなさい。私の許可なしには、決して終わらせてはならない」

男は美雨の手に電マを渡した。美雨は震える手で自慰を始めた。

「もっと激しく。もっと声をあげて」

男の命令に従って、美雨は自慰を続けた。彼女の身体は恍惚感で満たされ、同時に恐怖で打ち震えていた。

「おあずけ！」

男の一声で、美雨は自慰を中断させられた。

「させてください...お願い...」

美雨は涙ながらに哀願した。

「もっと屈辱を感じてから許してあげるよ」

男は冷たく告げた。

美雨は必死に自慰を続けた。涙がとめどなく流れたが、男は容赦しなかった。

「もう限界...」

美雨は泣きながら呟いた。

「いい子。もう終わりだ」

男が美雨の電マを奪い返し、彼女を解放した。

美雨は疲れ果ててソファに倒れ込んだ。彼女の身体は傷だらけで、心は打ち砕かれていた。

「あなたは...私を所有してるの？」

「その通りだ。お前は私の奴隷だ」

「なぜ...私をこんな目に遭わせるんですか？」

「お前が求めたんだろ？調教を」

「そんな...」

「嘘をつくな。お前は私の支配を欲していたんだ。もっと傷つけて、屈辱を与えてくれと」

美雨は何も言えなかった。男の言葉が本当なのか、嘘なのか、自分でもわからなかった。

「お前の本当の自分はお前が思ってるよりずっと歪んでるよ」

男は美雨に近づき、彼女の顔を撫でた。

「二度と抵抗するな。お前の居場所はここだ」

男の言葉が美雨の心に突き刺さった。彼女はもう、自分を取り戻すことはできないのだろうか？