【無料エロ動画】青春H 再会【アダルトAV】

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陽一は黒板にチョークで化学式を書き込みながら、ため息をついた。予備校の臨時講師の仕事は、かつての研究生活とはまるでかけ離れていた。３２歳。彼の時間は、焦燥感と倦怠感で満たされていた。教授との激しい論争の末、大学を辞めてから一年。研究者としての夢は、今は遠く霞んだ幻のように感じられた。

彼は、安定した生活を求め、長年付き合っている里美からの結婚の申し出に揺れていた。里美は実家が田舎で、彼の迷いを察してか、優しく「一緒に田舎で暮らそう」と囁いた。それは現実的な、そして安全な選択肢だった。しかし、彼の心には、満たされない空虚感が残った。

そんなある日、駅前で偶然高校時代の友人、月夜と再会した。月夜は、変わっていなかった。いや、正確には、全く変わっていなかった。１０年以上前の記憶が鮮やかに蘇る。黒髪が肩まで伸び、切れ長の目は少し鋭く、そしてどこか物憂げな表情。まるで、時の流れを止めたかのような、完璧なまでに保存された美しさだった。

陽一は高校時代、月夜に淡い恋心を抱いていた。彼女からは、一度も好意を感じたことはなかったが、彼女の神秘的な雰囲気と、少し掴みどころのない性格に惹きつけられていた。だが、卒業と同時に、連絡は途絶えた。

再会した月夜とカフェで話していると、不思議な感覚に襲われた。高校時代の記憶が鮮明に蘇り、心臓が激しく鼓動を打つ。月夜の存在は、彼の心に眠っていた青春の情熱を再び燃え上がらせた。彼は、彼女に惹かれ、同時に、不可解な不安を感じていた。

月夜は、まるで年齢を重ねていない。当時と全く変わらない容姿、声、そして話し方。陽一は、彼女が何か普通の人間ではないのではないかと疑い始めた。彼は、高校時代、月夜に関して奇妙な噂を耳にしたことを思い出した。彼女は、夜になると姿を消し、朝になると何事もなかったかのように学校にいる、という噂だ。

「月夜、本当に…全然変わってないね」

陽一は、震える声で言った。

「そう？ 嬉しいわ」

月夜は、静かに微笑んだ。その微笑みは、どこか不自然で、底知れぬ深淵を感じさせた。

その後も、陽一は月夜と何度も会った。彼女は、不思議な魅力に満ちていた。彼女の言葉は、時に詩的で、時に不可解で、彼の心を掴んで離さなかった。しかし、彼女の過去や生活については、ほとんど何も語らなかった。

彼は、里美との結婚を延期した。月夜への想いが、彼の心を占拠していた。彼は、彼女が誰なのか、なぜ歳を取らないのか、知りたいと強く思った。そして、その想いは、次第に執着へと変わっていった。

ある夜、陽一は月夜を尾行した。彼女は、古い洋館へと消えていった。彼は、恐る恐る洋館の中に入った。薄暗い館内を進むと、彼は、鏡の前に立つ月夜を見た。そして、彼女は、鏡に映る自分の姿に手を伸ばすと、鏡が割れるとともに、彼女は消えた。

代わりに、鏡の破片の中から、小さな、羽ばたこうとする蝶のような生き物が飛び出して来た。その蝶は、月夜と瓜二つだった。

陽一は、気絶した。

彼が目を覚ました時、彼は、病院のベッドにいた。里美が彼の傍らにいた。

「陽一さん、大丈夫？ 最近、疲れてたみたいだから、少し休んで。」

里美の優しい言葉に、陽一は安堵した。しかし、彼の心には、月夜の存在が深く刻まれていた。

あの夜見たものは、夢だったのだろうか？それとも、現実だったのだろうか？

彼は、もう二度と月夜に会うことはなかった。しかし、彼の心には、永遠に月夜の謎と、青春の切ない記憶が残ったままだった。彼は、里美と結婚し、田舎で穏やかな生活を送ることになった。しかし、彼の心には、いつまでも満たされない空白があった。それは、謎めいた月夜への、永遠に解けない謎だった。彼の研究者としての夢は、月夜の謎へと形を変え、彼の未来に、かすかな光と影を落としていた。

彼は、結婚後も時折、夜空を見上げた。そして、満月を眺めながら、あの不思議な少女、月夜のことを思い出していた。彼女は、どこへ行ったのだろうか。そして、彼女は、一体何者だったのだろうか。その答えは、永遠に彼の心に、謎として残ることだろう。