BATTLE プロレスアイドル列伝 2【無料エロ動画視聴/アダルトAV】

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■ 夢と汗と華、リングの上のシンデレラストーリー

　華やかな照明が、埃をキラキラと舞い上げていた。熱気と歓声、そして微かな汗の匂いが混ざり合った独特の空気が、会場を包み込んでいる。そこは、普段のステージとは全く違う、より剥き出しの「闘い」が繰り広げられる場所。現役アイドル同士のプロレスバトル、通称「アイドル・クラッシュ」のメインイベントのゴングが、間もなく鳴り響こうとしていた。

　「さあ、今宵のメインイベント！魅惑の現役レースクイーン、日暮なつき選手！そして、キュートな美少女アイドルタレント、小川麗音選手！現役アイドルONLYのこのステージ、勝負の行方から目が離せません！」

　リングアナウンサーの叫び声が、会場をさらに興奮の渦へと突き落とす。歓声が一段と高まり、二人の選手の名前を叫ぶ声が飛び交う。

　まず現れたのは、日暮なつき。彼女は、その名の通り、 twilight（日暮れ）のように妖艶な魅力と、sharp（鋭い）なパフォーマンスで、常にファンの視線を集め続けるレースクイーン界のトップランナーだ。流麗な曲線を描くタイトなコスチュームは、彼女の鍛え上げられた肉体を一層際立たせている。ブロンドのウェーブヘアは、リングの上で風になびき、まるで妖精のよう。しかし、その瞳に宿る光は、妖艶さだけではない。そこには、勝負への強い意志と、勝利への渇望が燃え盛っていた。

　「なつきー！」「なつき、頑張ってー！」

　彼女の登場に、会場のボルテージは最高潮に達する。一礼をする彼女の表情は、余裕と自信に満ち溢れている。

　続いて登場したのは、小川麗音。彼女は、まるで少女漫画から飛び出してきたような、純粋無垢な可愛らしさと、それを裏切るアグレッシブなパフォーマンスで、アイドル界に彗星のごとく現れた新星だ。ピンクと白のフリルのついた、可愛らしいコスチュームは、彼女のイメージそのもの。大きな瞳はキラキラと輝き、見る者を惹きつける。しかし、その小さな体には、驚くほどのバネと、意外なほどの闘志が秘められていた。

　「れおん！」「れおん、勝つぞー！」

　彼女の登場にも、会場からは熱狂的な声援が送られる。彼女は、少し緊張した面持ちながらも、精一杯の笑顔で観客に応える。

　二人は、リングの中央で向き合った。間近で見る二人のオーラは、ステージ上とはまた違った迫力がある。なつきの妖艶な色香と、麗音の瑞々しい輝き。まったく異なる魅力を持つ二人が、今、同じリングに立っている。

　「レフェリー、両者、準備はいいか？」

　レフェリーの問いに、二人は力強く頷いた。なつきは、挑発するように麗音を見つめる。麗音は、少し震えながらも、なつきの目を真っ直ぐに見返した。

　ゴォォォン！

　ゴングが鳴り響く。

　試合は、予想通り、激しく始まった。なつきは、持ち前の身体能力と、レースクイーン時代に培ったバランス感覚を活かし、巧みな技で麗音を翻弄する。軽やかなステップで距離を詰め、鋭い蹴りを繰り出す。麗音は、その猛攻に一瞬たじろぐが、すぐに持ち前の運動神経でかわしていく。

　「ぐっ！」

　なつきのローキックが、麗音の太ももを襲う。麗音は、顔をしかめながらも、必死に耐える。

　「まだだ、まだ諦めない！」

　麗音は、なつきの隙を突いて、素早いタックルを仕掛ける。なつきは、その勢いを利用して、麗音を投げ飛ばそうとするが、麗音は巧みに体勢を立て直し、逆にバックを取る。

　「このまま！」

　麗音は、なつきの背中に腕を回し、絞め技を狙う。しかし、なつきは、それを予期していたかのように、しなやかな体で回転し、麗音から逃れる。

　「甘いわよ、麗音ちゃん」

　なつきは、麗音の隙を見逃さず、得意のエルボーを顔面に叩き込む。

　「うわっ！」

　麗音は、思わず後ずさる。額にうっすらと汗が滲む。

　試合は、一進一退の攻防が続く。なつきの経験とテクニック、麗音の勢いと若さ。どちらも譲らない。観客は、息を呑んでその戦いを見守っている。

　「なつき、まだまだ！」

　「麗音、頑張れー！諦めるなー！」

　二人のファンからの声援が、リングに響き渡る。

　なつきは、麗音の体力を奪うべく、グラウンドでの攻防に持ち込もうとする。しかし、麗音は、必死に立ち上がり、組み付いてくるなつきを振り払う。

　「私のステージは、こんなところで終わらせない！」

　麗音は、なつきの顔を睨みつけ、力強く叫ぶ。その声には、アイドルとしてのプライドと、リングに立つ者としての覚悟が込められていた。

　なつきは、麗音のその言葉に、一瞬、表情を険しくする。彼女もまた、アイドルとして、そしてレースクイーンとして、数々の苦難を乗り越えてきた。このリングに立つまでに、どれだけの努力を重ねてきたか。

　「私も、負けるわけにはいかないのよ！」

　なつきは、さらに激しく攻撃を仕掛ける。彼女の繰り出す技は、一つ一つが重く、麗音の体を容赦なく襲う。麗音は、何度もリングに倒れそうになりながらも、その度に立ち上がる。

　「このままじゃ、ダメだ…！もっと…もっと、出し切らなきゃ！」

　麗音は、自身の限界を超えようと、必死にもがき続ける。彼女の頭の中に、デビュー当時の、あの頃の自分がよぎる。不安と期待が入り混じった、あの頃の自分。

　（あの頃の私に、恥ずかしい姿は見せられない！）

　麗音は、なつきの得意技である、フィッシャーマンズ・スープレックスを回避する。そして、その勢いを利用して、なつきの背後に回り込む。

　「今だ！」

　麗音は、なつきの首に腕を回し、得意のジャーマン・スープレックスを狙う。

　「なっ…！」

　なつきは、その予想外の反撃に驚く。しかし、彼女もまた、簡単には倒れない。必死に抵抗する。

　「がんばれー！」

　会場のボルテージは、最高潮に達している。

　二人の体重が、リングに響き渡る。麗音は、全身の力を振り絞り、なつきを投げ飛ばそうとする。なつきは、その間にも、必死に体勢を立て直そうと足掻く。

　「うおおおおお！」

　麗音の咆哮が、会場に響き渡る。

　そして、ついに…

　ドォォン！

　二人の体が、マットに激しく叩きつけられた。

　会場は、一瞬、静寂に包まれる。

　レフェリーが、カウントを開始する。

　「ワン！ツー！スリー！」

　麗音は、かすかに体を動かす。しかし、なつきは、ピクリとも動かない。

　「フォー！ファイブ！」

　麗音は、額に汗を光らせ、荒い息をついている。

　「シックス！セブン！エイト！」

　なつきは、ゆっくりと、しかし確実に、リングに沈んでいく。

　「ナイン！」

　「……！」

　そして、レフェリーの最後の声が響き渡る。

　「テン！ノックアウト！」

　ゴングが鳴り響く。

　「勝者、小川麗音選手！」

　会場は、一瞬の静寂の後、爆発的な歓声に包まれた。

　麗音は、力尽きたようにリングに倒れ込む。しかし、その顔には、勝利の涙と、達成感が満ち溢れていた。

　なつきは、レフェリーによって立ち上がらされる。彼女の表情は、悔しさと、そしてどこか満足げな様子だった。

　「お疲れ様でした」

　麗音は、ゆっくりと立ち上がり、なつきに手を差し伸べる。

　なつきは、その手を、一瞬、無言で見つめた後、力強く握り返した。

　「あなたも、強くなったわね」

　なつきの言葉に、麗音は、さらに涙を流しながら、笑顔を見せた。

　二人は、リングの上で、互いの健闘を称え合う。華やかなアイドルたちの、汗と涙、そして友情が、リングの上に輝いていた。この「アイドル・クラッシュ」という舞台は、彼女たちが、アイドルとして、そして一人の人間として、更なる高みを目指すための、熱い場所なのである。そして、この輝きは、また次のステージへと続いていくのだろう。