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■ 粛清の桜、指導の穂。そして、女王の微笑み。

春の柔らかな日差しが、校庭の桜並木を淡いピンク色に染め上げていた。しかし、その美しさとは裏腹に、この聖テッパン女学院の空気は、常に張り詰めていた。とりわけ、生徒会指導部の三人が校内を巡回する時、その緊張感は頂点に達する。

「あいり様・桜様・穂の花様。風紀を乱す者は粛清！！」

高らかに響き渡る声は、生徒会長であるあいり様のものだった。彼女の隣には、普段はクールな表情を崩さない桜様、そして、悪魔のような微笑みをたたえる穂の花様が並び立つ。その三人の威圧感に、男子生徒たちは顔を青ざめさせ、女子生徒でさえも、息を潜めるように道を開けた。

「生徒会指導部より、我が校の男子生徒及び、男性職員は女尊男卑が原則！校則違反は許しません！」

あいり様の言葉に、桜様が冷たい眼差しで校庭を見渡す。そこには、昨夜、一部の男子生徒が引き起こした「チア部○撮事件」の証拠品らしきスマートフォンを手に、怯えた表情で立ち尽くす一人の男子生徒がいた。彼の傍らには、事情聴取を受けているらしい男性教員もいる。

「校則違反は、断じて許されない。ましてや、我らが宝であるチア部の清らかな活動を汚すなど、言語道断！」

桜様の静かな怒りが、その場を凍てつかせる。穂の花様は、その様子を面白そうに眺めながら、指先で鞭を弄んでいた。

「さて、この男はどうしてくれようか？ あいり様、桜様、どんな『指導』がよろしいですか？」

穂の花様の声は、甘く、そして恐ろしかった。彼女の言葉に、男子生徒は全身を震わせる。

「まずは、事実確認だ」あいり様が静かに告げた。「このスマートフォンに記録されている映像、そして、その映像を撮影した動機。全てを白状させねば、真の『指導』は始まらない」

男子生徒は、顔を俯かせたまま、かすかな声で事件の経緯を語り始めた。しかし、その言葉は、あいり様たちの耳にはほとんど届いていなかった。彼女たちの関心は、すでに次の段階へと移っていた。

「ふむ、なるほど。ならば、この件に関わった者全員に、相応の『罰』を与えねばなるまい」桜様が、冷たく言い放った。「特に、この中心人物には、我々が直々に『指導』して差し上げよう」

穂の花様は、その言葉を聞いて、さらに悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「では、私から始めさせていただきますわ！」

穂の花様は、男子生徒の前に立ちはだかり、その顎を指先で持ち上げた。

「おまえの顔！ 踏み潰すゾ！」

その言葉と同時に、穂の花様は、鮮やかな赤いローファーのつま先で、男子生徒の顔を軽く蹴りつけた。男子生徒は、呻き声を漏らし、地面に倒れ込む。

「○撮の後は金髪か？ 今から指導するからな！」

穂の花様は、倒れ込んだ男子生徒の顔を、ブーツのつま先で踏みつけながら、さらに言葉を続けた。

「動くとボール（顔）が蹴れないだろ？ サッカーボールにしてやるよ！」

彼女は、男子生徒の顔を、まるでサッカーボールのように、ブーツで転がし始めた。男子生徒は、顔面を強打する度に、悲鳴を上げる。

「ローファー踏みつけリンチ開始！」

桜様も、その様子を見て、冷たい笑みを浮かべた。彼女は、男子生徒の顔の上に、自身のローファーを乗せ、体重をかけて踏みつけた。男子生徒の悲鳴は、さらに大きくなる。

「お前が担任として責任を取るんだよ！」

桜様は、男子生徒の傍らに立つ男性教員にも目を向けた。教員は、顔面蒼白で、ただ震えているだけだった。

「この無能な担任にも、相応の『指導』が必要だな」

桜様は、男子生徒の顔からローファーを離し、代わりに男性教員の顔を踏みつけた。教員は、呻き声をあげ、地面に這いつくばる。

「四つんばいでニーハイブーツ蹴り指導！」

穂の花様は、倒れ伏した男子生徒に近づき、彼の背中に乗りかかった。そして、その背中を、ニーハイブーツで蹴り始めた。

「体制崩したら鞭が飛ぶ！」

穂の花様は、男性教員が怯えた様子で近づいてきたのを見て、鞭を振り上げた。教員は、慌てて後ずさる。

「ブーツを舐めろ！」

穂の花様は、男子生徒に、自身のブーツを舐めるように命じた。男子生徒は、怯えながらも、穂の花様のブーツに顔を近づける。

「口が切れるほどブーツ○制舌舐め掃除！！」

穂の花様は、男子生徒の顔を掴み、無理やり自身のブーツに押し付けた。男子生徒の口からは、血が流れ始める。

「乗馬鞭連打による逆さ吊りの刑に処す！」

その時、あいり様が静かに口を開いた。彼女の言葉には、一切の感情がこもっていなかった。

「この男は、一度『指導』を受けただけでは、真の反省をしないだろう。ならば、さらに『効果的』な指導が必要だ」

あいり様は、男子生徒を指差しながら、桜様と穂の花様に指示を出した。

「桜、穂の花。連れ出すのだ。そして、校庭の桜の木に逆さ吊りにし、鞭で『指導』するのだ。ただし、失神させてはならん。最後まで、反省の言葉を吐かせるまで、指導は続けろ」

桜様と穂の花様は、あいり様の指示に従い、男子生徒を校庭へと引きずっていく。男子生徒は、恐怖で顔を歪ませながら、抵抗しようとするが、二人の力には敵わない。

校庭の桜の木の下に、男子生徒は逆さ吊りにされた。彼の足首は、ロープでしっかりと縛り上げられている。

「さあ、始めようか」穂の花様が、鞭を構えながら言った。「まずは、おまえの顔を、この鞭で、どれだけ綺麗に『指導』できるか、試してやろう」

鞭が、空を切る音が響く。男子生徒の悲鳴が、春の柔らかな日差しの中、こだました。

「あの男は、一体何をしたのだろう…」

女子生徒の一人が、震える声で呟いた。

「チア部○撮事件…」別の生徒が、小声で答える。「あれは、本当にひどかったらしいわ」

「でも、生徒会指導部の『指導』は、いつもあんなに過激なのかしら？」

「女尊男卑が原則だから、仕方ないんじゃない？ 男子生徒や男性職員は、常に『指導』される立場にあるんだもの」

生徒たちは、遠巻きにその光景を見守っていた。彼女たちの間には、恐怖と、そしてどこか、背徳的な興奮が入り混じっていた。

あいり様は、その光景を静かに見つめていた。彼女の表情は、依然として変わらない。しかし、その瞳の奥には、揺るぎない決意が宿っていた。

「風紀を乱す者は、断じて許さない」

彼女は、心の中でそう呟いた。聖テッパン女学院の「指導」は、今日もまた、静かに、そして厳しく行われる。そして、その中心にいるのは、女王のような微笑みをたたえた、あいり様、桜様、そして穂の花様だった。彼女たちの「指導」は、この学院の秩序を保つための、必要不可欠な儀式なのである。